Fortranのコンパイラg77は無償で配布されていますが、Mac OSに簡単にインストールするためにはFinkが便利です。Finkは、g77のインストールをほとんど自動でやってくれます(ただし時間がかかります)。また、Finkを使うためにX11およびXcode Toolsが必要です。つまり、手順としては
"X11"はPC(またはPanther)を買ったときについてくるInstall Disc 3に入っている。これをインストールするか、Appleのサイトからダウンロードしてインストールする。"Xcode Tools"は/アプリケーション/Installers/Developer Tools/Developer.mpkgをダブルクリックしてインストール。その後ソフトウェアアップデートでアップデートしておくとよさそう。
注:この作業がほんとに必要かどうかは知りません。
Finkのホームページに行く(右上の国旗で日本語選択可能)。左のメニューからダウンロードを選び、"Fink 0.6.2 バイナリインストーラ"をダウンロードする。以下、そのページにインストール方法が書いてあるので従う。おおまかな手順は
である。finkは必要なファイルを適宜webから持ってくるようなので、ネットワークがつながっている必要がある。時間もかかるので、切れる恐れのある無線LANは危険かも。ターミナルで作業中passwordを聞かれたときは管理者パスワードを入力。
ダウンロードしたFink-0.6.2-Installer.dmgをダブルクリックするとイメージがマウントされ、中に"Fink 0.6.2 Installer.pkg"があるのでダブルクリック。インストーラが起動するのでいつものように質問に答える。途中ターミナルが自動的に開いて、y/nを聞いてくるのでyで答える。いわゆるパスの設定というものらしい。無事完了したら
fink scanpackages; fink index
とターミナルで打ち込む。なにやら勝手に作業してくれる。更新は、いくつかの方法が書いてあるが、簡単だと思うのはターミナルから
fink selfupdate
と打ち込む。質問がくるからoption (1), "rsync"と答える、と書いてあるが、その後も何度か質問されるが、よくわからないのでおすすめになっているやつで答えておく。もしかしたら
sudo apt-get update ; sudo apt-get install fink
のほうが良かったのかもしれない。コンパイルの必要がないようなので。
Finkが正しくインストールされていると、ターミナルに
fink install g77
と打ち込んで実行すれば、あとは自動でインストールされる。これも結構時間がかかる。動作確認は
g77
に対し
g77: no input files
とかえってくれば成功。
Fortranのインストール方法は一意的ではなく、ほかにもやり方があると思います。上に書いたやり方が最善というわけではありませんし、不必要な作業が書いてあるかもしれません。また、OSやFinkなどのプログラムも日々ヴァージョンアップしていきますので、書いてある通りにできないこともあると思います。この文章はあくまで2004年3月10日にMacにFortranをインストールしたときの記録ですので、はじめに書いたようにご利用は自己責任でお願いします。