生物・医学を物理する: 放射線と物理、医療を物理する、生命システムのモデリング
2015-11-05 — 2015-11-07
研究会題名生物・医学を物理する: 放射線と物理、医療を物理する、生命システムのモデリング
分野放射線生物学、放射線防護、放射線物理学、生物物理学、医学物理学、医学統計学
研究会要旨 放射線、生物、医学等を物理学的な観点から研究する研究者を集めて、徹底的に議論する場を提供する。以下の提案では、主に以下のテーマを念頭においている。 1. 放射線と物理(低線量放射線被ばく等) 2. 医療を物理する(医学物理、医学統計) 3. 生命システムのモデリング(生物物理等)  これらのテーマは、1は放射線防護、2はガン治療、診断、3は生命システムの解明といった独自の目的があり、それぞれ、独自の発展の歴史を持つ。しかしながら実際にはこれらは互いに関連しあっている。一般的に言えば、全く異なる研究領域で得た知見が他のテーマに刺激やヒントを与え、学問の発展を可能にすることが良く見られる。特にこの2つのテーマは、それぞれ別個に発展しているが、目的や手法が比較的近く、互いの分野の壁を乗り越えることで相乗効果により一層の発展が期待される。基礎物理学研究所で、お互いに交流し、学問的な刺激を与え合う機会があれば、融合分野形成・発展のきっかけとなり、生物・医学で蓄積された知見を、物理的な 手法で解明する目的を中核に据えた新しい領域横断的な研究の発展につながると考える。  本研究会は、これまで一堂に会して議論する機会の少なかった分野(医療、数理・物理学、放射線生物学)の研究者を一堂に集め、徹底的な議論を行うことが目的である。そこでは、これらのテーマにおける蓄積と特徴を生かしつつ、分野・対象を超えた理解を深め、相互理解を深め、連携した共同研究を構築するきっかけになることを期待している。研究会をきっかけに、今後の放射線生物学・放射線医学物理の発展、手法の発展と理論の新展開に寄与し、新たな融合分野の形成を促進することを期待している。
世話人古徳純一(帝京大学)芳賀昭弘(東京大学)高階正彰(大阪大学)真鍋勇一郎(大阪大学)坂東昌子(NPO法人あいんしゅたいん・大阪大学、京都大学)国友浩(京都大学)中野貴志(大阪大学RCNP)中井浩二(大阪大学RCNP)藤原守(大阪大学RCNP)和田隆宏(関西大学)中島裕夫(大阪大学)角山雄一(京都大学)坂田洞察(がん研)田中司朗(京都大学)保田浩志(広島大学原医研)中家剛(京都大学)
備考