前任のポスドクに倣って、渡米時の色々のメモを作成しておく。理研BNL研究センター(RBRC)にポスドクとして着任する際に必要な手続きを一通り書いたはず。 2024.11.03.作成(渡米直後の週末)、2026.1.18.追記
理研に所属する日本人は、労災の関係で3か月は日本国内に所属している必要があるらしい(出張は可)。これはRBRCだけではなく、ithemsなどでも同様。
ビザの手続きは着任前からでも開始できるものもあるで、早めに始めた方が良い。(僕はBNLのユーザー登録を2月頃に始めていたらしい。)
僕は本来、この3か月の縛りが済んだ後の7月から渡米できるはずだったが、大幅に遅れて10月末になってしまった。BNLからDS-2019を発行してもらうのが遅れたのが主な原因。収入の証明(基礎特の給与だけでは低すぎて受け入れてもらえない)と、保険の証明(長期出張は理研の「海外渡航保険」に加入可能だが、保険会社の加入証明書が貰えるのは出張申請をした後になる...。理研の事務の方に証明書を発行して貰うことで解決した)でも時間がかかった。
https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/
https://ustraveldocs.com/jp/ja/step-1/#visa-type
Jビザで渡米すると、一度ビザの期間が終わった後に再度アメリカに滞在するには間隔を2年間開けなくてはいけない、という「2年ルール」が存在する。(この辺は「はじめてのぽすどく」にも言及があるが、詳しくは書いていない。杉本さんの時代と比べて変更があったのかは不明。)
この2年ルールは、主に政府からの資金援助で渡米する場合(海外学振など)に適用されるらしい。学振の資金で長期間渡米する場合は要注意。
理研のポスドクは理研に雇用されているので、2年ルールは適用されない。(ビザ面接時に、DS-2019に書き込まれることで2年ルールの適用の可否が分かる。)
ビザ取得のために、家を決めておく必要がありそう。僕はKenさんのところを紹介してもらい(BNLから帰国した人に空き状況を教えてもらえた)、早くに決められた。普通に家を探すと月$1200以上かかると思われる。
僕は出張で行ったので、宿泊費+日当のうちの一部は補助してもらえた。赴任で行けば家賃補助が使えるはず。
赴任で渡航する場合、赴任旅費で交通費や引っ越し代等のまとまったサポートが(理研から)貰えるので、赴任時には便利。僕の場合は給料が足りずに赴任することは出来なかった。
URの「西大和団地」を某秘書さんから教えてもらえた。僕と某同期は海外に移るまでの和光での期間を西大和団地に住んでいた。
メリットとデメリットがあるが、(特に数か月間)和光に住む際の選択肢として知っておく価値はあると思うので、書いておきます。建て替えの計画等もあるようなので、今後も同じ条件かは不明。
大きなメリットは、短期間しか住まない場合でも、違約金が取られないという点。民間の物件だと、1年以内に退居すると1か月分くらい取られる場合が多いと思われる。敷金2か月分を払えばOK。保証人を立てなくても、1年分の家賃を前納すれば良いという制度もある。理研から近く(徒歩10分程度)、家賃も安かった(2DKで6万円程度)。
デメリットは、古い点だと思う。築50年程度の物件で、風呂・トイレに換気扇がなかったり(しかも風呂・トイレの窓に網戸がない)、天井が低く敷居で頭をぶつけたり、床が傾いていたりする。冷房も自分で付ける必要がある。古い物件でも良いのであれば、悪くない選択肢だとは思うが。
日本の免許を持っていれば、警察署で手続きが可能。パスポートと指定されたサイズの顔写真を持って行き、指定の料金を支払う。3週間程度で発行されるので、再度受け取りに行く。和光から最寄りの警察署は朝霞警察署。(支払方法はクレカなどのキャッシュレス決済のみだった。)
僕は京都から家財道具を一通り和光に持ち込んだので、和光で家具・家電の処分をした。
一部の大型家電を除き、家具・小型家電類は和光市のごみ処理場に持ち込めば処理してもらえる(車が必要だが)。粗大ごみの回収を予約しようと思うと、収集日が1か月後とかになってしまいそうだった。和光市のHPで、粗大ごみは「おいくら」で売ることを強く推奨しているが、大型家電(冷蔵庫、洗濯機等)は耐用年数を越えた物は売れず、処分費を支払って引き取ってもらった。リサイクル券を買って処分してもらう事も可能だが、収集に来てくれる日を早めに予約する必要がある。
処分しなかったものは車で実家に運搬した。アメリカへは荷物は送らず、スーツケース2つに入る物だけを持って行った。
住民票を実家に移し、銀行・携帯等諸々の契約の住所も実家に移した。僕の場合は「長期出張」なので、日本の住所を抜けたのかは不明。
日本の携帯を解約してしまうとSMS認証が使えなくなり、lineのアカウントなどが使えなくなるので要注意。僕は電話番号を保持するために、povoを契約した。(基本料が0円なので、番号維持費が安い。)
住所を実家に移したので、それに伴う手続きをした。また僕の場合は「長期出張」扱いなので、それに伴う出張申請が必要。出張申請をしないと保険に入れない。
時期によっては空きがないらしい。僕の場合は丁度RHICのrunが終わるタイミングで空きがあり、RBRCで学生用に借りている宿舎を1週間程使わせてもらった。
秘書さんにお願いして、BNL到着後に使うレンタカー(ないと生きていけない)と、空港到着後のBNLまでの迎えの手配を行った。
予め使う便を教えておくと、着いた頃にlimoの人からSMSと電話で連絡が来た。僕は丁度退勤時間に重なってしまい、空港からBNLまで2時間強かかった。
到着後、なるべく早く借りに行く。着任後1か月はRBRCの予算で使わせて貰えるが、その期間内に自分の車を買う必要がある。
僕はアメリカ到着の翌週からNY→Princetonで研究会があった。BNLからNY市への主な移動手段は、Ronkonkoma駅から電車。
BNL構内に宿舎があり、例えば家が決まる前の期間などは使うことが出来る。値段は周辺のホテルと同程度。
僕が渡米した時は実験グループの学生が複数滞在しており、アメリカに着いて最初の数日は彼らと同じ宿舎を使っていた。(実験は2026年頭で終了予定。)
日本で使っていた携帯は、4G/5Gの帯域が微妙に違っていて、アメリカでそのまま快適に使えるかは非自明ならしい。概ね使えるが、通信速度が最速である保証はない。
アメリカでの手続きにアメリカの電話番号があった方が便利なので、アメリカでも契約する。大手キャリアはVerizon, AT&T, T-mobileの3社らしい。僕はtelloという会社で、月$8くらいのプランを契約した。契約には住所が必要だった。
諸手続きに必要なので、社会保障番号を取得する。(日本の住民票みたいな物?)
取得には必要書類を持って事務所に行く必要があるが、予めwebで予約してから行く必要がある。BNLからの最寄りの事務所はPatchogue。僕の時は予約が混んでいて、渡米してからSSNの取得まで1か月くらいかかった。
Social Security Numberを得る前に家の契約等でお金を送る必要がある可能性があるが、銀行口座の開設には基本的にSSNが要求される。SSNなしでも口座を開設できたのは、(2024年時点のBNL周辺の銀行だと)Bank of Americaに限られた。BoAで口座を開設するには、店舗に行ってパスポートや住所を示せる書類など複数の書類を見せる必要があったが、SSNがなくても開設できた。詳しくはBoAのこのページを参照。日本からの送金にはWiseを使用。
中古車を買う。アメリカでは中古車でもそれ程値段が落ちない。
走行距離が10万kmを越える頃から故障しやすくなるらしい。安すぎる物を買っても修理代が嵩むので、壊れなさそうなものを買うべし。
元BNLのポスドクの人々から「壊れにくいので日本車にした方が良い」との意見を多数聞いた。
「壊れにくそうな物」を選ぶと$15000程度はかかりそう。これに加えて保険代がかかり、保険代も高いらしい。日本では新車が買える値段...。
アメリカではみんな飛ばすので、軽自動車のような概念が存在せず、エンジンも大きい車しか売っていない。安い車種がセダンかSUVなので、日本では比較的高級な部類に入る車しか存在しない模様。見かける日本車の比率は半数強。
2026.1.追記:保険料は半年で$4000程度。更新の度に少しずつ上がっている。日本円にすると、月10万円ほど(!) 2年分の保険料で車が買えそう(!!)
車の購入には、6 poit ruleと言う基準があり、身分証明書を複数用意する必要がある。パスポートとSocial Security Cardがあれば良いのだが、SSNを持っていないと手続きが面倒になりそう。(僕は車の購入の直前にSocial Security Cardが届いたので無事に購入できた。)免許の取得もDMVに同様の書類を提出する必要がある。
購入する車の目途が立った時点で保険屋さんに連絡し、車の情報等を伝えて保険の契約をし、車の購入時に保険の書類を持参する。僕は門田で保険を契約した。門田なら日本語で手続きが可能。
車はディーラーで中古車を買った。3年落ちくらいの、走行距離65000マイルくらいの元レンタカー。故障時のオプションも入れて$15000程度。BNLの内部用HPで「中古車いりませんか」という情報が出ている場合があるので、そこで直接購入すると少し安いかも。
オイル交換は$70くらいしたが、最低でも年一くらいでやった方が良いらしい(?) オイル交換したらちょっと車の調子が良くなった気がした。NY州は車検を年一で受ける必要がある。簡単な検査なのでそんなに長時間はかからない。値段は$40程度だった。
アメリカは州によって制度が異なるが、NY州は国際免許を持っていても免許を取り直さないとならない。DMVに必要書類(6 pointを満たすもの)を提出して筆記試験を受け、5時間講習を受けた後に実技試験を受ける流れ。
筆記試験は練習問題がDMVのページにある(ここ)。試験では日本語を選択することも可能だったが、翻訳の精度は悪いので、英語で受けても大差ないと思われる。
5時間講習は、フジドライビングスクールで受けた。日本語で受講可能。
実技試験(路上試験)はRiverheadで受けた。受験の際に、免許を持っている人に付き添ってもらう必要がある。住宅街を10分くらい走って終わった。郊外の方が簡単らしい。
免許取得の流れについてはこのブログが参考になった。
日用品は一通りBNL前にあるWalmartで揃う。野菜はMeat Farmsというスーパーに行くと、アジア系の物も含めて色々あるので良い。最近、BNLの近くに新しく出来たので便利になった。BNLからは、どこに行くにも20分程度の運転が必要になる。
大きなショッピングモールは例えばSmith Haven Mallなどがあるが、僕は未だ行ったことがない...。アジア系スーパーはH MartがHicksvilleにあるが、車で1時間くらいかかる。H Martは少し高いが色々なアジア系の食品があるので楽しい。Weeeというアジア系の通販があって便利らしいが、僕は使っていない。