Golf Swing
Golf Swing 理論の基本
(に関する個人的意見)
last update: 20140525
仮前書き :
未だスイングが完成しない.
完全に分かってからでないと, 中途半端な段階で思ったことを書いても
後で違う結論に至ることが多々ある. というわけだが
これをいっていてはきりがないから書き始めることにしよう.
重要かつ確実と思った部分を書いていき, だんだん書き加えていき,
たまに以前書いた部分を消去して修正するかもしれない(笑)
目的
プロゴルファーでもスイングは人それぞれ様々に見える.
しかし実際のところ大事なインパクト付近はかなり近い形になる.
つまり, ゴルフスイングの基本原理がひとつ存在する.
さらに, その中で特に無駄のないスイングをするゴルファー
達のスイングを習得してみようとしているうちに,
そのような「できるだけゆるめない」スイングにはひとつの解が
存在するように思えてきた.
もちろん体型や筋力のバランスによって人それぞれベストなスイングは
変わってくるので人それぞれにひとつの解があるということだが
意識する点はすべての人に共通であると思われる.
ここではその共通の意識すべきと思われるキーポイントを解説してみる.
(というか誰でも共通に必要なことを書くというレベルの解説ということ.
もっと極めるともっと分かってきてしまうかもしれない. )
ある程度運動力学的視点に基づいた理論を書くが,
例えばインパクトでのボールの接触時間が0...秒などという数値的な
ことは一切調べていないのでしらない.
基本データ
プロゴルファーのスイング動画が例えば
GDO のスイング分析
にある. 基本的にはこれで好きなスイングを見つけて同じように振ればよい.
それが実はそう簡単ではない. 同じように
振ったつもりでもスイングスピードを速めるとひどく違ったスイングに
なっていることがほとんどである. 自分のスイングを動画でとって
比べて誤差をなくしていけばよいわけだが, 問題はその誤差をどうやって
なくすかである. 形をみているだけではこれはできない. どこに力を入れて
どこの力を抜くか?それが分からないとこの誤差を埋められない.
これが以下説明する内容.
基本用語
- アドレス: ボールを打つ前の構えのこと. (クラブの先をボールの後ろの地面につけた状態)
- テイクバック: アドレス後, ボールを打つためにクラブを引くこと.
- トップ: テイクバックが終わってクラブが担ぎあげられている状態.
- 切りかえし: トップ(の前後)でクラブが引かれた状態からダウンスイングに切りかわる状態のこと.
- ダウンスイング: トップの後, ボールを打ちにいくまでのスイング.
- インパクト: ボールとクラブが接している瞬間.
- フォロー(スルー): インパクト後スイングが止まるまでのスイング.
- フィニッシュ: スイングが終わって止まっている姿勢.
- ...
必要最小限: 随時追加する.
「GDOゴルフ用語集」
参照
アドレスとインパクトの形
ゴルフスイングの原理も他の球技と基本的な部分は共通点が多いが,
他の球技のカンで分からないのがインパクトの形.
当たり前のことだが, インパクトの一瞬
に正しいスイングができていればあとはどんなスイングでもよい.
特に, フォロースルーで何をしようが既にボールは飛んでいるのだから関係ない.
インパクトまでで勝負は決している.
ただし, それゆえインパクト後, フォロースルーで新しく力を加えることは
おかしいわけで, 新しく力を加えないということはインパクトでのスイングの状態が
そのまま目に見えてあらわれることになる.
つまり, 正しいインパクトが得られているかに関する最も分かりやすい
判断材料となる.
一方, 十分力強くスイングして正しいインパクトを得るには
ダウンスイングで正しい”ぶり”が得られていないとならない.
その”ぶり”を得るための出発点がトップの位置である.
そのトップの位置を自然につくるためにテイクバックがあり,
テイクバックをしやすいようにアドレスをするわけであるが
アドレスでは止まっていて, 考える余裕もあるので
わざわざクセのあるスイングをしたいと思わなければ
それほど人によってのバリエーションの幅は大きくない.
結局, インパクトに近い部分ほど重要で, 精度を高めなければならない
部分なわけだが一番人によってばらつきがある(許される)のは
テイクバックからトップ, そこからダウンスイングに入るスイッチである
切り返しの使い方のところである.
こんなわけで, アドレスではほぼ正解といえるものがあると思って
まじめにアドレスについて考えた方がよい.
アドレスにおいて, インパクトでアドレスの形に戻ってくることをイメージする.
しかし, 正確にはアドレスの形とインパクトの形は少し異なる.
たぶん「肩, 腕, クラブを同じ位置に戻す」というイメージがよいと
思っているのだが,
実際には, 大きく強くスイングすればするほど
- 遅れ気味に出てくるクラブを必死で前に出そうとするために
右足で前に蹴る --- 結果として右腰が前に出るため腰がアドレスよりまわっている
状態となり,
- アドレスでは通常クラブと腕はまっすぐではなく
少し角度をつけるがインパクトでは遠心力でよりまっすぐになる.
このようなわけで, まずは小さいスイングから身につけていくのが得策だ.
(なんかしらの球技のカンで)
大きいスイングで体全体の使い方を体で体感してみるのもいいが,
そればかりで正しい小さいスイングすら身につけないようだと
その大振りスイングに未来はない.
というわけで, アドレスについてとりあえず少し書いたあと,
小さいスイングについて考える.
実はこのインパクトから一番遠い存在であるアドレスがものすごくスイングの出来を
左右する. 個々の実力でいっても, 自分より隙のあるアドレスは”静止画”で
はっきり感じることができる(わけだから, 自分の過去のアドレスも常にひどくみえる). プロ級の方々はほとんどすべての一般ゴルファーに隙を感じているのではなかろうか...
自分のその日その日の調子に関しても, かなりアドレスの時点で勝負が決している.
うまくいかないときはアドレスがしっくりいかない(が仕方なく打ってやっぱり
失敗する. )
知らない間に姿勢もかわるし, 力を入れるべきところと抜くべきところが
おかしくなるのだ.
とにかくできるだけばらつきをなくすためにも,
アドレス(クラブの握り方を含めて)において
力を入れるべきところと抜くべきところを
可能な限り理解するしかない.
しかし, これを理解するためには, 正しいスイングが必要なのだ.
だから, 完璧なアドレスは完璧なスイングのできる人のみが持っているといえる.
アドレスとスイング, 両者を関係させながらじょじょに完璧に
近づけていくしかない.
このようなわけで, アドレスについて
ここでは最低限のことを書いて, ひとまず先に進む.
- とりあえず,
GDO のスイング分析 で気に入ったプロのまねをする.
これだけだと握り方がみえないので
- 握り方について, google で
「ゴルフ, グリップ」と書いて画像を検索する.
結構よい写真がいくつか出てくる.
(握り方の種類がいくつかあるが
とりあえずオーバーラッピンググリップがよいと思う.
その他では, インターロッキンググリップでも
よいスイングを得ることが可能. )
アドレスでのスタンスの幅とボールの位置は,
使うクラブによって異なる.
基本的にはクラブが長いときほどスタンスを広くとる.
ボールの位置は, 短いものから5番アイアンまでは真ん中,
それより長いクラブではだんだん左足よりになって
一番長いドライバーで左足かかとぐらいの位置が標準的のはず.
リストを使わない小さいスイング -- 肩の回転
ここで説明する小さいスイングを正しい方向に大きくするのが以下の本題
であるが, この小さいスイングは基本的にそのまま
短い(ランニング)アプローチショットなどのスイングに応用できる.
肩の回転について
地面と垂直な背骨はアドレスの時点で(できるだけまっすぐなまま)
傾けられる.
この背骨が傾けられたアドレスの状態から
腕とクラブのつくる形を保ったまま背骨を地面と垂直に戻してみる.
このとき, 腕は地面と平行ではなく, クラブのシャフトも
まだクラブと平行ではないが, 背骨を中心にしてまわると
クラブを振ることができる.
まずこれを, 腰(骨盤の位置まで)を固定し, アドレスでつくった
腕とクラブの形も保ったまま振ってみることを考える.
腰を固定しているので, 肩を右に回転させることによってクラブを引く.
つまり背骨がねじれた状態となる.
肩を回転させるとその上に乗っている頭も右に向くが,
そうしないで頭は正面に向けたまま保つと
だいたい左肩が顎の下に入るぐらい(つまり90°ぐらい)のところまで
捻ることができると思う.
以下, 背骨を傾けてアドレスからテイクバックにおいて
これをする(左肩を顎の下に入れる)ことを
肩を入れる
という. 体の構造は人それぞれなので捻れるだけ捻ればよい.
これがほぼすべての球技においてボールを打つための最も重要な
原動力である.
ボールを飛ばすために速さと力強さの両方が求められるが,
この入れた肩を元に戻すという背骨のねじれを戻す動きは
速くて力強い. 「足腰がどうのこうの」とよく聞くかもしれないが,
まず肩が入ってなければ意味がない.
小さいスイング
実はこれもとても難しい.
うまくできているかどうかを判断するのがまず難しいので,
まわりに信用できるうまい人がいればそれ見てそれを判断すること.
どちらにせよ, ここでは
飛距離は決して気にせず, 小さいスイングで, 力を最も効率よく
伝えることに集中する. 効率よくあたっているかを判断するには
感触が気持ちよい(痛かったり, 鈍い衝撃を感じない)こと,
そしてその同じ打感の再現性をできるだけ高めることに気をつける.
短めのアイアン(PW=ピッチングウェッジ近辺)で
(短めに握るとよい),
とにかく下半身を固定し, 肩のみをまわし, 戻してボールをヒットする.
骨盤と頭の位置を固定し, 背筋をまっすぐにすればやりやすい.
だいたい前後45度ぐらい,
とにかく前と後ろを同じ振り幅にし, 後ろに引くのと同じ
リズムで
(決して加速させない)
メトロノームのように振る.
左腕は必ずまっすぐに保つ.
右腕はピンとまっすぐにするわけではないが
アドレス時の腕とシャフトのつくる形を保つように意識する.
(慣れてくると手首は微妙にしなると思うが,
曲げること(コック)は意識しない. )
ヒットする前後で, 上からボールをみて,
クラブが飛球線方向にまっすぐ通っているかチェックする.
これを基本にしてアプローチショットは以下のようにして打つ.
- インパクト付近までは上と同じ.
- インパクト直前から右腰を少し前に送る.
(決してつられて右肩を前に突っ込ませない.
目的は骨盤全体を少し前に送ることであって, 骨盤の上に
乗っかっている上体がそれにつられて自然に前にいく. )
この「右腰の送り」, つまり骨盤の前への移動は,
”紙くずを下からゴミ箱にほうり投げて入れるイメージ”
である. この目的としては
- スイングの原動力にする
- スイングの軌道を前に長くしてコントロールをよくする
の2つがあるが, 前者は強くうつためであって, インパクト直前に
済ますべきものであるのでここでは関係ない.
ここではスイングの軌道を前に長くするのが目的で
(こちらは強く打つときもそう),
肩の回転だけでももちろんインパクトで飛球線に平行に振れるべきだが
もちろんインパクト前後で多少円軌道となる.
これをできるだけ飛球線方向にのばしてコントロールをよくのが目的.
だから(打ちたい球種によるが)
右腰はインパクト中も送り続けていてよい.
後でみるように, 飛ばすときはスイングスピードを速めなければならないので
インパクトでは骨盤のような大きいところは動かさない.
(ひとまず簡潔しているが, under construction)
大きいスイング
無駄のないスイング(下でいう基本スイング)を一発で得るのは非常に難しい
ので, まずある程度飛ばすためにどうすればよいかについて書き,
そのあと"無駄"をそぎ落とす方法について「基本スイング」で書く.
左腕について
スイングの軌道は左腕でつくる.
よって, 体に左肩から左腕がついていて, 左手でクラブを持っている絵を頭に描く.
これでどのように振るか? とにかく足腰の筋肉, 肩の回転にかかわる背筋?に
比べて腕の力は虚弱であることに気をつける.
だから肘の曲げのばしは役に立たないと考える.
(よいスイングでもダウンスイング中微妙に曲がっているものが
多いが, 左肘を曲げる意識は決してしない, というかまっすぐにする意識を持つ.
スイング中意外なほどシャフトがしなっているが, 左腕もシャフトのようなものと
思うとよい. )
小さいスイングと違って左手首は思い切り曲げ, インパクトで急激に戻す.
つまり, 左肘ままっすぐのままできるだけ”しならして”,
左手首を曲げたまま手を一気にアドレスのところ付近まで持っていき,
そこから(遠心力で)思い切り手首を戻す.
手首の力を使うのではなく, 遠心力のぶりで自然にクラブヘッドをアドレスのところ
に戻すということ.
スイング手順
- 小さいスイングと同じように肩を入れてテイクバックをはじめる.
- (とりあえず)頭はボールを見下ろしたまま動かない範囲で
左肩をできるだけ後ろにもっていき,
- 斧をもって振りかぶるように手首を曲げる(左腕とシャフトに角度を
(90度程度)つけるということ)
- 左肩はそのままの位置をキープする意識で
斧でボールを後ろからたたくように
(上半身は後ろ向きのままのようなイメージ)振り下ろす
- 最後のインパクトで手首を返すときは,
斧でたたくという「力」のイメージではなく,
斧より軽いクラブを速く動かすことが重要なので
上体の位置は保ったまま(エイヤー!!と前に突っ込まない)
遠心力で手首を返してクラブヘッドをボールに投げてぶつけるイメージ
- フォロースルーはインパクトの後のぶりでできるものなので
なにもしなくてよい.
(ただしうまくスイングできたかどうかをチェックする非常によい
材料となるので, よいスイングの人達と似たようなフィニッシュになっているか
チェックしてみることは重要)
肩を入れるのが重要という割りに使ってないようにみえるかもしれないが,
肩をできるだけ入れて, ボールを打てば自然に使われることになる.
むしろ, この力を一気に使おうとすると腕の力が足りずについていけなくなる.
だから, 「左肩は入れたままキープ」の意識が重要.
斧のように自然に振り下ろしても手首をアドレス付近のところに
戻せば自然に前にいくことになるし, 最後に遠心力で
手首を返すときに何気に左腕の付け根の左肩近辺の背筋に大きい負荷が
かかっているようなので, 実際使われているはず.
つまりインパクト直前までのダウンスイングは, 体の回転ではなく
”後ろ向き”のまま腕を振り下ろす.
上腕を動かす筋肉も肩を回転させる筋肉と比べて虚弱であり,
特にその中でも肘の方向に振り下ろす力が一番強く,
そうでない横方向に上腕を振る力が極端に弱いので,
この時点でまだまだ左肩の回転をセーブしたまま腕を肘の方向に
振り下ろすということ.
肩を先に回してしまうと上腕を横に振るしかなくなり,
結局ふれなくてクラブヘッドが出てこないのを必死に無理やりやって,
莫大な力を費やして振り遅れ気味に鈍い当たりで右に曲がって失速する球が
出ることになる.
(これはある程度打てるようになった人でも調子をくずすときの一番よくある現象
ではないかと思う. )
下半身の動きについて何もいっていないが, 斧を後ろから思い切り振り下ろせば
正しい方向に右足を踏ん張るだろう.
実際はこれで, 上でいう「右腰の前への送り」がなされているが
この意識はいらない. (人によるのかも... )
実際, レッスンや記事等でもよく「腰を回す」というアドバイスを
聞くのだが, これは体を後ろから前に踏ん張った結果回っちゃった
というだけで, 意識としてはいらないと思う.
(少なくともテニス経験者にはいらないはず)
だいぶ走りがきなのでそのうち加筆修正するだろう.
(under construction)
基本スイング
Tiger Woods, Ishikawa Ryo らに共通する基本的スイングについて.
(under construction)
無駄をとるのは, コントロール性, スイングの再現性のためでもあるが,
飛距離のためでもある.
実際のところ, 大してかわらない可能性もあり,
飛距離をのばすための一番の近道は筋力
(たぶん, 特に背筋, その中でもたぶん特に, 左肩と右腰を結ぶ線上の背筋)
させることであるが, 原理的には
スイングスピードを速くするために,
力も必要だが, インパクトで速く振る必要があるので
インパクトで体の大きい部分を動かさないスイングにするほうが
ベストであろう.
が, これについては自分のスイングが完全にならないとまだなんともいえない...
(under construction)
少しくせのあるスイング
(under construction)
回転を楽しむ
横回転をかけて曲げる技術(とバックスピンの強弱)
について書くときりがないか...
(under construction)