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自作クラスタ計算機:nfsの基本設定

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自作クラスタ計算機:nfsの基本設定 [2020/03/11 13:06] – [計算ノード] koudai自作クラスタ計算機:nfsの基本設定 [2022/10/04 18:01] (current) – [管理ノード] koudai
Line 4: Line 4:
   * そこで、ファイルは1つのファイルサーバに集約して置いておき、各計算ノードは計算のたびにそこからファイルを読み込むようにします   * そこで、ファイルは1つのファイルサーバに集約して置いておき、各計算ノードは計算のたびにそこからファイルを読み込むようにします
   * 分散ファイルシステムの一つであるNetwork File System (NFS)を利用します   * 分散ファイルシステムの一つであるNetwork File System (NFS)を利用します
-  * ファイルサーバとして管理ノード(IPアドレス: 192.168.0.1)を使用します+  * ファイルサーバとして管理ノード(IPアドレス: 192.168.0.1)を使用しますが、複数ノードを使った並列計算中にファイルのやりとりが加わると通信速度が著しく低下するので、別途専用のサーバーを立てるのもありです。
  
  
 ====== 設定手順 ====== ====== 設定手順 ======
  
-===== ヘッドノード =====+===== 管理ノード =====
  
   - NFSのファイルサーバ用のパッケージをインストールします<code>   - NFSのファイルサーバ用のパッケージをインストールします<code>
Line 23: Line 23:
     * ここでは次のディレクトリを共有します     * ここでは次のディレクトリを共有します
       * /home/ ... ホーム・ディレクトリ       * /home/ ... ホーム・ディレクトリ
-      * /usr/local/ ... 各種ラブラリがインストールされるディレクトリ+      * /usr/local/ ... makeしたバリが格納されるディレクトリ
       * /opt/ ... 各種ソフトウェアがインストールされるディレクトリ       * /opt/ ... 各種ソフトウェアがインストールされるディレクトリ
 +        * /usr/local/ と /opt/ の間に厳密な使い分けはないので、どっちにインストールするか利用者が適当に選んでいるのが実態です。 
     * オプションの意味は次の通りです     * オプションの意味は次の通りです
       * rw ... ファイルの読み書き (read-and-write) が可能。設定しなければ ro (read-only)となり、ファイルの書き換えができない       * rw ... ファイルの読み書き (read-and-write) が可能。設定しなければ ro (read-only)となり、ファイルの書き換えができない
-      * async ... 非同期書き込み。設定しなければ sync (同期) になり、クライアントでファイルの書き換えが実行されたときはファイルサーバのファイルもその都度書き換わるが、パフォーマンスが落ちる。+      * async ... 非同期書き込み。設定しなければ sync (同期) になり、クライアントでファイルの書き換えが実行されたときはファイルサーバのファイルもその都度書き換わるが、パフォーマンスが落ちる。ただし、同期前にクライアントがシャットダウンするなどした場合、ファイルの情報は完全に失われる(そういう状況はあまり発生しないと思います)
   - NFSサーバを再起動します<code>   - NFSサーバを再起動します<code>
 $ sudo systemctl restart nfs-kernel-server $ sudo systemctl restart nfs-kernel-server
Line 40: Line 41:
 $ sudo apt install nfs-common $ sudo apt install nfs-common
 </code> </code>
-  - 同期するディレクトリを指定します<code>+  - ファイルサーバーのIPアドレスと同期するディレクトリを指定します<code>
 $ sudo vi /etc/fstab</code><file - fstab> $ sudo vi /etc/fstab</code><file - fstab>
 #ファイルの最後に次のように書き加えます   #ファイルの最後に次のように書き加えます  
Line 60: Line 61:
 </code> </code>
   - 実際に管理ノードでファイルを作ってみて、計算ノードでそのファイルが反映したか確認してみましょう   - 実際に管理ノードでファイルを作ってみて、計算ノードでそのファイルが反映したか確認してみましょう
-    * マウント先と元とディレクトリ名が被った場合、マウント先ディレクトリが優先して表示されます + 
-    * 元のディレクトリのファイルが見たい場合はマウントを解除します<code>+NFSサーバを使用しなくなった場合、ようにマウントを解除します<code>
 $ sudo umount -a $ sudo umount -a
 </code>  </code> 
  
自作クラスタ計算機/nfsの基本設定.1583899587.txt.gz · Last modified: 2021/06/27 21:58 (external edit)