wien2k:軌道ポテンシャル
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wien2k:軌道ポテンシャル [2020/07/03 15:54] – [計算方法] koudai | wien2k:軌道ポテンシャル [2021/06/27 22:04] (current) – external edit 127.0.0.1 | ||
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Line 10: | Line 10: | ||
- 事前にSCF計算を行います。収束は粗めで構いません。このときスピン分極を許した計算にします< | - 事前にSCF計算を行います。収束は粗めで構いません。このときスピン分極を許した計算にします< | ||
- | $ instgen | + | $ instgen_lapw |
$ init_lapw -b -numk 1000 -rkmax 8.5 -sp | $ init_lapw -b -numk 1000 -rkmax 8.5 -sp | ||
- | $ runsp_c_lapw | + | $ runsp_c_lapw -i 100 -p |
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* runsp_c_lapw はSCF計算において各原子の磁気モーメントがゼロになるように制限します | * runsp_c_lapw はSCF計算において各原子の磁気モーメントがゼロになるように制限します | ||
+ | * プログラム上は軌道ポテンシャルを入れない runsp_c_lapw 計算はスキップできますが、予期せぬ状態に収束してしまうことがあります。必ず軌道ポテンシャルなしの計算を最初にしてください | ||
- 軌道ポテンシャルの設定ファイルを作成します< | - 軌道ポテンシャルの設定ファイルを作成します< | ||
$ init_orb_lapw -orb | $ init_orb_lapw -orb | ||
Line 25: | Line 26: | ||
Enter the name, l, U(Ry) and J of the Atoms (eg. Fe 2 0.3 0.0; exit with RETURN): | Enter the name, l, U(Ry) and J of the Atoms (eg. Fe 2 0.3 0.0; exit with RETURN): | ||
</ | </ | ||
- | - 入力ファイルが表示されるので、正しく設定されたか確認します。割と間違って出力されることが多いです | + | - 入力ファイルが表示されるので、正しく設定されたか確認します |
* NiO.indm | * NiO.indm | ||
* 2行目: +Uを入れる原子の数 | * 2行目: +Uを入れる原子の数 | ||
* 3,4行: +Uを入れる原子のインデックス(NiO.structで確認。Ni1の場合は1、Ni2の場合は2になっているはず)、+Uをいれる軌道の数(今回はd軌道の1つ)、+Uを入れる軌道の種類(d軌道ならl=2) | * 3,4行: +Uを入れる原子のインデックス(NiO.structで確認。Ni1の場合は1、Ni2の場合は2になっているはず)、+Uをいれる軌道の数(今回はd軌道の1つ)、+Uを入れる軌道の種類(d軌道ならl=2) | ||
- | * 5行目: LDA+Uは 0 0 で固定。詳しくはUser' | + | * 5行目: LDA+Uは 0 0 で固定。詳しくはUser' |
-12.0 Emin cutoff | -12.0 Emin cutoff | ||
2 | 2 | ||
Line 54: | Line 55: | ||
</ | </ | ||
* https:// | * https:// | ||
- | - ブロイデン法の履歴を削除して、オプション-orbをつけて実行します< | + | - ブロイデン法の履歴を削除して(削除しないままSCF計算を実行してしまうとファイルが壊れてしまうので注意)、オプション-orbをつけて実行します< |
$ rm *.broyd* | $ rm *.broyd* | ||
$ runsp_c_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -orb -p | $ runsp_c_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -orb -p | ||
Line 62: | Line 63: | ||
$ runsp_c_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -orb -p -NI | $ runsp_c_lapw -cc 0.0001 -ec 0.00001 -i 100 -orb -p -NI | ||
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- | * Uを変更するときは NiO.inorb を直接編集してください。 | + | * 軌道ポテンシャルの大きさを変更するときは NiO.inorb を直接編集してください。 |
- | * Uをいれる軌道は途中で変更できないので、変更したい場合は最初からやり直してください。 | + | * 軌道ポテンシャルが入っている状態でSCFを再計算するときは、ブロイデン法の履歴を削除しないでください。 |
+ | * 軌道ポテンシャルをいれる軌道の種類は途中で変更できないので、変更したい場合は最初から(init_lapwから)やり直してください。 | ||
スピン分極を許しているので x_lapw を使う場合は -up が必要です。 | スピン分極を許しているので x_lapw を使う場合は -up が必要です。 | ||
- | また x_lapw lapw1 を実行する際は、必ずオプション -orb をつけて実行してください。 | + | また x_lapw lapw1 および x_lapw lapwso |
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$ x_lapw lapw1 -up -orb -p | $ x_lapw lapw1 -up -orb -p |
wien2k/軌道ポテンシャル.1593759255.txt.gz · Last modified: 2021/06/27 22:01 (external edit)