wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル
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wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル [2020/07/07 19:01] – [計算方法] koudai | wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル [2024/11/19 22:22] (current) – [計算方法] koudai | ||
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バンド計算では一般にバンドギャップを過小評価してしまう、あるいは半導体なのに金属と見積もってしまうという問題がある。 | バンド計算では一般にバンドギャップを過小評価してしまう、あるいは半導体なのに金属と見積もってしまうという問題がある。 | ||
これを回避するためにいくつかの手法が考案されているが(例えばLDA+U法やハイブリッド汎関数法など)、現在もっとも精度よく値が出るのがGW近似と呼ばれるものである。 | これを回避するためにいくつかの手法が考案されているが(例えばLDA+U法やハイブリッド汎関数法など)、現在もっとも精度よく値が出るのがGW近似と呼ばれるものである。 | ||
- | しかし、この手法はかなりの計算時間が必要で、極めて単純な構造の物質を除いてあまり実用的ではない。 | + | しかし、この手法は多くの計算コストが必要で、単純な構造の物質を除いてあまり実用的ではない。 |
そこで、GW近似の結果をお手軽に再現できるのが、手でポテンシャルを入れてバンドギャップを適正な値にする[[http:// | そこで、GW近似の結果をお手軽に再現できるのが、手でポテンシャルを入れてバンドギャップを適正な値にする[[http:// | ||
- | WIEN2kではTB-mBJポテンシャルを公式にサポートしているので、簡単に計算をすることができる。 | ||
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x_lapwの実行時に特になにかフラグをつけなくても、自動的にmBJポテンシャルを考慮した計算になる。 | x_lapwの実行時に特になにかフラグをつけなくても、自動的にmBJポテンシャルを考慮した計算になる。 | ||
- | 適切なTB-mBJポテンシャルの選び方は、上で書いた論文の値をそのまま使うのも一つであるが、光学伝導度測定などの実験で得られたバンドギャップを再現する大きさに合わせるのが手っ取り早い。 | + | 適切なTB-mBJポテンシャルの選び方は、上で書いた論文の値をそのまま使うのも一つであるが、光学測定などの実験で得られたバンドギャップを再現する大きさに合わせるのが手っ取り早い。 |
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wien2k/tb-mbj交換ポテンシャル.1594116093.txt.gz · Last modified: 2021/06/27 22:01 (external edit)