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wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル

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wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル [2021/06/27 22:04] – external edit 127.0.0.1wien2k:tb-mbj交換ポテンシャル [2024/11/19 22:22] (current) – [計算方法] koudai
Line 3: Line 3:
 バンド計算では一般にバンドギャップを過小評価してしまう、あるいは半導体なのに金属と見積もってしまうという問題がある。 バンド計算では一般にバンドギャップを過小評価してしまう、あるいは半導体なのに金属と見積もってしまうという問題がある。
 これを回避するためにいくつかの手法が考案されているが(例えばLDA+U法やハイブリッド汎関数法など)、現在もっとも精度よく値が出るのがGW近似と呼ばれるものである。 これを回避するためにいくつかの手法が考案されているが(例えばLDA+U法やハイブリッド汎関数法など)、現在もっとも精度よく値が出るのがGW近似と呼ばれるものである。
-しかし、この手法はかなりの計算時間が必要で、極めて単純な構造の物質を除いてあまり実用的ではない。+しかし、この手法は多くの計算コストが必要で、単純な構造の物質を除いてあまり実用的ではない。
 そこで、GW近似の結果をお手軽に再現できるのが、手でポテンシャルを入れてバンドギャップを適正な値にする[[http://dx.doi.org/10.1103/PhysRevLett.102.226401|Tran-Blaha Modified Becke-Johnson (TB-mBJ)交換ポテンシャル]]を使った近似手法である。 そこで、GW近似の結果をお手軽に再現できるのが、手でポテンシャルを入れてバンドギャップを適正な値にする[[http://dx.doi.org/10.1103/PhysRevLett.102.226401|Tran-Blaha Modified Becke-Johnson (TB-mBJ)交換ポテンシャル]]を使った近似手法である。
-WIEN2kではTB-mBJポテンシャルを公式にサポートしているので、簡単に計算をすることができる。 
  
  
Line 41: Line 40:
 x_lapwの実行時に特になにかフラグをつけなくても、自動的にmBJポテンシャルを考慮した計算になる。 x_lapwの実行時に特になにかフラグをつけなくても、自動的にmBJポテンシャルを考慮した計算になる。
  
-適切なTB-mBJポテンシャルの選び方は、上で書いた論文の値をそのまま使うのも一つであるが、光学伝導度測定などの実験で得られたバンドギャップを再現する大きさに合わせるのが手っ取り早い。+適切なTB-mBJポテンシャルの選び方は、上で書いた論文の値をそのまま使うのも一つであるが、光学測定などの実験で得られたバンドギャップを再現する大きさに合わせるのが手っ取り早い。
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 $ grep ":GAP" case.scf $ grep ":GAP" case.scf
wien2k/tb-mbj交換ポテンシャル.1624799063.txt.gz · Last modified: 2021/06/27 22:04 by 127.0.0.1