====== 概要 ======
* GCCは Gnu Compiler Collection の略で、基本的なプログラミング言語のコンパイラを提供します
* aptでよい(gccのバージョンを気にしない)のであれば、次のコマンドで手に入ります
$ sudo apt install build-essential gfortran
====== インストール ======
===== 検証環境 =====
* Ubuntu 20.04 LTS
===== 準備 =====
事前にmakeのインストールが必要です。
入っていない場合は以下のようにして入手します。
$ sudo apt install make
===== 入手 =====
以下のサイトからダウンロードできます。
* https://gcc.gnu.org/mirrors.html
例えば日本のミラーサイトからバージョン10.2.0をダウンロードする場合は次のようにします
$ wget http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/software/gcc/releases/gcc-10.2.0/gcc-10.2.0.tar.gz
===== インストール =====
ダウンロードしたファイルはホーム・ディレクトリにおいてください。 これを展開します。
$ tar xzvf gcc-10.2.0.tar.gz
$ cd gcc-10.2.0
必要なモジュールをダウンロードします
$ ./contrib/download_prerequisites
ビルド用のディレクトリを作成して、そこに入ります
$ mkdir build
$ cd build
インストールの設定をします
$ ../configure --prefix=/usr/local/gcc-10.2.0 --enable-languages=c,c++,fortran --disable-bootstrap --disable-multilib
* --prefix ... インストール先を指定。環境に合わせて適宜変更してください。
* --enable-languages ... ビルドするプログラミング言語を選びます
* --disable-bootstrap ... 通常は3回ビルドを行って検証しますが、それを1回に省略します
* --disable-multilib ... 64ビット版のプログラムのみ作成します。OSが64ビット版のときはこれを付けないとエラーが出ます(32ビット用のライブラリが存在しないため)。
* 詳しい説明や別のオプションについては右のページを参考にしてください https://gcc.gnu.org/install/configure.html
makeとインストールを行います。
makeには非常に時間がかかります(数時間くらい)
$ make
$ sudo make install
.bashrcを開いて、ファイルの最後に以下を付け足してパスを通します$ vim ~/.bashrc
(略)
export PATH=/usr/local/gcc-10.2.0/bin:$PATH
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/gcc-10.2.0/lib64:$LD_LIBRARY_PATH
export LIBRARY_PATH=/usr/local/gcc-10.2.0/lib64:$LIBRARY_PATH
.bashrcを読み込んで、コンパイラが動くか確認します
$ source ~/.bashrc
$ gcc -v
$ g++ -v
$ gfortran -v
====== 参考 ======
* https://qiita.com/cometscome_phys/items/dcdd4252754514d7c7a7
* https://www.server-memo.net/memo/gcc-install.html
* http://tech.ckme.co.jp/gcc.shtml
* https://gcc.gnu.org/install/configure.html