====== 概要 ====== Anacondaはもっとも使われているPythonのディストリビューションの一つです。 使用した環境は以下のとおりです。 * Ubuntu 22.04 ====== インストール手順 ====== - Anacondaのダウンロードサイトに行く * https://www.anaconda.com/download * ダウンロードにはメールアドレスを登録する必要があります * Linux用のものをダウンロードしてください - ダウンロードしたファイルをホームディレクトリに置きます。 - 実行権限をつけて実行します。 $ chmod +x Anaconda3-2024.06-1-Linux-x86_64.sh $ ./Anaconda3-2024.06-1-Linux-x86_64.sh - 指示に従ってインストールします * Welcome to Anaconda3 2024.06-1 In order to continue the installation process, please review the license agreement. Please, press ENTER to continue >>> エンターを押します。ライセンス条項が出るので、ひたすらエンタキーを押します。 * Do you accept the license terms? [yes|no] >>> yes と入力します。 * Anaconda3 will now be installed into this location: /home/username/anaconda3 - Press ENTER to confirm the location - Press CTRL-C to abort the installation - Or specify a different location below [/home/username/anaconda3] >>> インストールするディレクトリを指定します。特に変更なければ、何も入力せずにエンターを押します。 * WARNING: You currently have a PYTHONPATH environment variable set. This may cause unexpected behavior when running the Python interpreter in Anaconda3. For best results, please verify that your PYTHONPATH only points to directories of packages that are compatible with the Python interpreter in Anaconda3: /home/username/anaconda3 Do you wish to update your shell profile to automatically initialize conda? This will activate conda on startup and change the command prompt when activated. If you'd prefer that conda's base environment not be activated on startup, run the following command when conda is activated: conda config --set auto_activate_base false You can undo this by running `conda init --reverse $SHELL`? [yes|no] [no] >>> ターミナルを開いたときのPythonの環境をAnacondaにするか聞いてきます * noと答えた場合、Anacondaを使いたいときは $ eval "$(/home/username/anaconda3/bin/conda shell.bash hook)" $ conda activate を実行してください(usernameは自分の環境に合わせてください)。Anacondaを恒久的に使う場合は $ conda init を実行すると、bashrcに設定が書き込まれ、yesを選んだときと同じ状況になります。bashrcに書き込まれた情報を削除するには $ conda init --reverse bash とします。 * yesとした場合、ターミナルを開いたときにanacondaも立ち上がります。Anaconda環境では、コマンドプロンプトの先頭に(base)がつきます。いきなりAnaconda環境になってほしくない場合は $ conda config --set auto_activate_base false を実行してください。この場合、次回からは $ conda activate を実行することでAnacondaが立ち上がります。終了するには $ conda deactivate とします。 ====== 仮想環境の作成 ====== Pythonのパッケージ間の依存性などを考えると、仮想環境を作ってその中で作業するのが普通です。 以下のようにすると「kankyoumei」という名前の仮想環境が作成されます。 $ conda create -n kankyoumei python * 「kankyoumei」のところは自由に設定してください。 * Pythonのバージョンは指定しなければ最新のものになります。バージョンを指定したい場合は、例えば次のようにします(Python 3.10の場合) $ conda create -n kankyoumei python=3.10 作成した環境を使用するには、activateを行います。 $ conda activate kankyoumei * プロンプトの先頭に(kankyoumei)と表示されます。 現在activateされている仮想環境にインストールされているパッケージは以下のコマンドで確認できます。 (kankyoumei) $ conda list パッケージのインストールは次のようにします(numpyのバージョン1.26を入れる場合) (kankyoumei) $ conda install numpy=1.26 バージョンを指定しなければ最新のパッケージが自動的に選択されます。 仮想環境を終了するにはdeactivateします。 (kankyoumei) $ conda deactivate 作成された仮想環境の一覧は以下のコマンドで確認できます。 $ conda info -e 環境の削除は次のようにします。 $ conda remove -n kankyoumei --all * --allの代わりに--keep-envとすると、~/anaconda3/envs/kankyoumeiに仮想環境のファイルが消えずに残ります。 ====== アンインストール ====== $ conda init --reverse bash $ rm -rf ~/anaconda3/