馬鹿は馬鹿なりに研究するしかない。(自分にベストのスタイル・問題を探り当てろ、との意味である。)
研究者の善し悪しは、問題設定のセンスの良さで決まる。どんなに頭が良くても、選んだ問題がつまらなければおしまいである。
論文が少ない分野にこそ、自分の多大な貢献のチャンスがある。(重要なのにもかかわらず人がほとんど手をつけていない問題を探しなさい。)
どんなときでも、とにかく大学に出てきて人と議論せよ。(1人で優れた仕事のできるような天才は、例外中の例外なのだから:少なくとも私はお目にかかったことがない。)
研究会やコロキウムなど人前で発表する時は、10勉強して1話せ。
研究会やコロキウムでは、どんなに眠くても、あるいは興味が沸かなくて も、我慢してでも発表者の話を聞け。10回聞けば初めは分からなかった話でも 分かる(少なくとも分かった気になる)し、分かれば興味も沸く。
他人の褌で相撲を取るなかれ。若いうちから共同研究者の力をあてにするような研究者になってしまったら将来はない。アイデアだけを吹っ掛けて、自分が汗をかかないような(十分な研究努力をしない)研究者になってしまったらおしまいである。
数値計算においてはロン(論)よりラン(run)が大切な場合がある。(これもまずは 汗をかきなさい、ということ。)
教育は学生のためならず。(情けは人のためならず。)