Subject: [ss2001: 111] Kurikoshi-kin Date: Tue, 26 Jun 2001 20:17:42 +0900 From: Akinori ISSHIKI <isshiki @ nucl.sci.hokudai.ac.jp>
北海道大学の一色といいます。 過去に三者センター校を担当していた者です。 おそくなりましたが、繰越金について意見させて下さい。 ●なぜ繰越金が膨大な額になったのか? 厳密なところは私も把握していないのですが、経験上黒字になります。 赤字を出すつもりで運営しても黒字になります。 理由の一つは、各役職校が予算申請時に多めに申請するからです。 しかし、実際には申請したほど使用せず、 使われなかったお金はセンター校に返還されるため、 その年度で赤字の見積りだったのが結果的に黒字になります。 繰越金はおそらくその積み重ねでしょう。 ●どのように対応すべきか? 各機関に返還するのだけは『絶対に』止めて下さい。 なぜならば、使ったはずの予算を機関が現金として プールするのは「非常にまずい」からです。 それは恩を仇で返すようなものでしょう。 では、素粒子論グループにはどうすべきか? まず、素粒子論グループの方々は、 「若手で有効に使われる為に」資金を提供してくれています。 ですから返すのではなくて、有効に使う方法を考えて下さい。 旅費補助にまわすのも一つの手でしょう。 参加者全員に利益を還元するのならば、参加費を さげるという方法もあります。 付け加えるならば、こういう案が出るというのは 各研究機関から「資金提供を受けてあたりまえ」 という認識があるように思えてなりません。 しかし、近年、RCNPから講義録作成費用がうちきられ、 基研からの印刷代も縮小されました。 減少額はおそらく40万円程度(数字に自信はないですが) 素粒子論グループからは、「条件付で従来通りの援助」 を受けているのだと僕は認識しています。 ●返還案に対して 基研に返還 もってのほか しかも、基研に申請する会議の場で下手をすれば、 素粒子論グループの面子をつぶします。 場合によっては素粒子論グループとの関係そのものが悪化します。 ゆえに、センター校の役割が重要なのです。 (※ 印刷代に関しては、実費を負担して頂いていました。 ですから、あまったら返すようなこともあったわけですが) 素粒子論グループに返還 もっと使い道を自分達で考えなさい。 といわれるか、援助ストップを宣告される恐れあり。 ●公表に対して これはすべきことかもしれません。 膨大な繰越金があるのに、援助申請をするのは心苦しく、 援助が打ち切られるかもしれない状況の中での公表は控えて来ました。 ただし、手順としては素粒子論グループの若手の窓口の方、 そして、素粒子論委員、核理論委員の方々にまずは相談すべきでしょう。 慎重に行うべきです。 ●(私の)結論 我々は援助して頂いているのですから、「我々はこうしたい」 ではなく、「スポンサーがこう使って欲しい」と思うように 使うべきだと思います。 素粒子論グループが望んでいるのは、若手活動、夏の学校が 質の高いものとなることだと私は認識しています。 繰越金が多額であると問題視されてますが、 基研がなんとか費用を捻出している状況を考えると、 ひょっとしたら、いつ切られてもおかしくないのかもしれません。 そんな中で繰越金200万円というのが、十分すぎるかどうか 私には判断できません。 少し、各研究室のスタッフの方と話されてはいかがでしょうか? 長くなってしまいました。 結局、公表は慎重に、返還はやめて下さいということでした。 私は引退したみなので、意見は参考程度に… <<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>> 北海道大学 大学院 理学研究科 物理学専攻 原子核理論研究室 博士課程3年 一色 昭則 TEL : 011-706-4487 E-mail : isshiki @ nucl.sci.hokudai.ac.jp <<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>><<>>