Subject: [ss2001: 152] 素粒子論グループの若手WGよりコメント
From: Tetsuji Kimura <t-kimura @ het.phys.sci.osaka-u.ac.jp>
Date: Mon, 30 Jul 2001 10:48:52 +0900

ss2001 メンバーの皆様 大阪大学の木村です。 現在まで、若手代表として、 素粒子論グループの窓口の方と連絡を取っておりました。 そして本日、以下のようなコメントを頂きました。 夏の学校当日に、これを持って来て下さい。 まず役職校会議で話をして、三者総会が混乱しないように努力しましょう。 なお、素粒子論グループ側としては、 少々誤解がある箇所(20万黒字計画??)が見受けられると思われます。 その誤解の箇所を詰めて、 夏の学校後、学会までの期間で、 素粒子論グループとの会議(あればですが)で訴えます。 この問題を前面に出した京大は、このコメントをよく吟味し、 先導者的立場になって 若手総会で円滑に議論がされるよう最大限に力を注ぐこと を希望致します。 どうぞご検討よろしくお願い致します。 ========================================================= 木村 哲士 (大阪大学大学院理学研究科 素粒子論研究室 D1) e-mail: t-kimura @ het.phys.sci.osaka-u.ac.jp URL: http://www-het.phys.sci.osaka-u.ac.jp/t-kimura/ tel: 06-6850-5761 ========================================================= 原子核三者若手の皆様へ  原子核三者若手夏の学校の繰越金の問題に関して素粒子論委員会の方々から さまざまな意見が寄せられました。それらをもとにして作成した素粒子論委員 会の若手WGの 見解について述べたいと思います。(よって、以下の見解は若手 WG独自のものであって、素粒子論グループの総意によるものでも委託によって 作られたものでもありません。)夏の学校における若手総会での議論の際に参 考にされることを希望致します。  まず、最初に若手の人達に伝えたいことは「繰越金の問題の重大さを認識し て欲しい。」ということです。 ここで今一度この問題を要約します。 『原子核三者若手夏の学校の収支決算において、最近10年間で平均して1年 当たりおおよそ30万円の黒字を出し続けている。この累積黒字は、学会の若 手の議案書に記載されていて、WEB上に公開されている。しかし、補助を申請 する際に累積黒字の存在は、全くコメントされなかった。(繰越金に関する項 目や質問がなかったためコメントする機会がなかったと善意に解釈しても)こ のような行為は援助を提供している団体に援助の必要性はもとより運営体制に 関して不信感を抱かせる恐れがあり、将来の夏の学校の援助に対する正当性に 支障をきたす恐れがある。』 この問題が公になった場合、援助を提供している団体のメンバーの中から援助 を見合わせてはどうかという意見が出る可能性は充分考えられます。さらに、 基礎物理学研究所(基研)の研究計画予算が非常に逼迫していることにも留意 して欲しいと思います。これらのことを考慮して今回の問題を処理する際に、 的確で万人が納得するような方法を採ることを希望致します。  このような問題の深刻さゆえに「繰越金の使い途として、ここ2、3年の間 に参加者の旅費を増額することにより黒字を減らす。」というような対処法的 なやりかたが適切なものではないことは理解できると思います。この方法では、 恩恵に浴するのはこのさき2、3年の間の参加者で、本来、何らかの援助を受 けるはずの過去の参加者とつりあいがとれません。このような使い方をしてし まうと、夏の学校を支援している各種団体との信頼関係に悪い影響を及ぼし兼 ねません。もちろん、夏の学校の参加者に対する補助が充分ではないのが現状 ならば、夏の学校の参加補助を再検討し、援助要請の際に十分な資料を提示す るなどして援助の必要性を理解してもらえるように努めるという可能性はあり ますが、説得力のある資料を作成する労力を考慮すると、現段階では将来の検 討課題の一つと思われます。  では、繰越金の問題に関してどのように対処するのが妥当かについて述べた いと思います。 筋の通る妥当な案として「当面(繰越金が適正な額になるまで)、援助の申請 を辞退するか申請額を減らす。」が考えられます。繰越金が適正な額に戻った 時に、元の申請額に戻せるのかという危惧を抱いておられるようですが、素粒 子論グループに関しては連続性があり適切で筋の通った主張をすれば補助の復 活はそれほど困難ではないと思われます。ただし、補助の復活を現在保証する というのは筋が通ったものではなく、あくまで将来の若手が夏の学校の意義な どについて説得力のある説明をするという努力が必要です。  最後に今後黒字を増やさないために「今年から学校後に旅費補助をする。」 という方式に変わるとのことですが、このことに関してある委員から次のよう な意見が寄せられました。   内容をはっきり知らないので推測ですが、今までの方法より手間がか   なり増えるのではないか(事後の送金など)と思います。それよりも,   従来の「20万円黒字を目標に計画をたてる」のをやめて「赤字になっ   てもいいから±0を目標にする」ほうが実際的じゃないでしょうか。   (補足説明:文章中の金額は繰越金を含めない額で、赤字が出た場合は         運営上の予備費としての少額の繰越金で補填する。) 以上述べた見解はあくまで若手に対する助言です。ただ、各種団体とのより強 い信頼関係を築く上でも、安易な形で繰越金を使用するのではなく、自信を持 って公言できるような措置をとって欲しいと強く願っています。 素粒子論委員会若手WGより