インドの研究ビザ申請の方法
所属大学の博士後期課程学生向けの短期海外派遣プログラムで2014年の1月に一ヵ月間、インドのバンガロールにある
Jawaharlal Nehru Centre for Advanced Scientific Researchに滞在しました。
それにあたってインド滞在用の研究ビザを取得することになりましたので、
取得の際に必要な書類を備忘録も兼ねてまとめていきたいと思います。
(これは2013年10月に筆者がインドビザ申請センター大阪で申請した際の情報です。
ビザ申請センター東京では手続きが異なる可能性もありますし、今後申請方法が変更になる可能性もありますので、最新の情報をご確認ください。)
研究ビザ申請に必要な書類
①オンラインビザ申請書…2部②研究ビザ申請用の書類(インドビザ申請センターに行くともらえる)…2部
③所属機関の派遣証明書…2部
④派遣先機関の受入れ証明書…2部
⑤経歴書…2部
⑥研究のアウトライン…2部
⑦派遣費用の出所を証明する書類(自費の場合は預金残高証明書)…2部
⑧5cm×5cmの証明写真(①、②に貼る)…4枚
各書類について
①について
これについては解説しているサイトがたくさんある。
このページ
の「オンラインビザ申請見本と解説」を読みながら、
「オンラインビザ入力」で情報を入力していけばOK。
②について
これが一番面倒くさい書類。
しかもネットを探してもこれに関する情報は出てこない。
(みんな研究ではインドへ行かないのかなあ。)
なぜかビザ申請センターに行かないと貰えない。
4ページある書類で
「名前」、「学歴」に始まり、
「どういう研究をするか?」、
「誰と共同研究するのか?」、
「どのような形で研究結果を持って帰るか?」
等々にひたすら答えていく。
質問項目はこちら。
③について
所属機関が作成した、
「うちの大学はたしかにこいつをいつからいつまでここに派遣します。」
ということを書いた証明書。
派遣プログラムの担当者に作ってもらい、指導教官のサインをもらえば完成。
④について
本来は派遣先機関の事務が作った書類を提出しないといけないと思う。
今回は、派遣プログラムに応募する際に提出する受入れ証明書
(派遣先の共同研究者のサインつき)を提出したが、それで問題なかった。
⑤について
形式は何も指定されない。
学生の場合は、こんな感じ
で書けばいいのではないかと。
⑥について
自分の研究について1枚でまとめたもの。
これも何も難しいことはなくて、今まで自分は何を研究してきたかを書けばよい。
(今思えば、現地でどんなことを研究する予定か、も書いた方がいいかもしれない。)
⑦について
お金がどこから出るかを証明する書類。
自費で行く場合は預金残高証明書を提出する必要があるらしい。
(注意:自費でない場合も預金残高証明書を要求される場合もあるとのこと。)
今回は所属している大学の派遣プログラムで行くことになったので、
「往復の飛行機代、ホテル代、日当を本プログラムから出す」
という文章を③の書類に書いてもらうことで、この書類は不要に。
⑧について
5㎝×5㎝の写真なら何でもいいわけではなく、条件が色々ある。
このページ
を読みながら、証明写真を撮らないといけない。
今回は白い壁を背景にiPhoneで撮影し、コンビニでプリントアウトしたものを使用した。
申請の流れ
四回ビザ申請センターに行く必要がある。
トータルで1カ月はかかるとみておいた方がいい。
⒈ オンラインビザ申請書①と証明写真⑧、パスポートを持って窓口へ。
ここで①とパスポートの情報が一致しているかチェックを受ける。
問題がなければ研究ビザ申請用の書類②が貰える。
⒉ 申請書①から⑧とパスポートを持って再び窓口へ。
書類の不備がないかチェックを受け、問題がなければ書類を預ける。
(ビザ申請センターの担当者がインド総領事館へ書類を提出し、ビザ申請の可否を確認してくれる。)
⒊ 一週間ほどで電話がかかってくる。申請許可ならパスポートと申請料金(2,135円)を持って窓口へ。
その際、受け取りの日時が指定される。
⒋ 指定された日時以降(できるだけ早い方がいい)にビザを受け取りに行く。
申請の際の注意
インドビザ申請センターのページとインド総領事館のページでは、 申請の際の手続きに関して書いてあることが互いに異なっているようだ。 しかし、基本的にはビザ申請センターのページに書いてある通りに手続きを進めればよい。
感想
今回はスムーズに手続きを行うことができたが、それでも3週間程度かかった。 四回ビザ申請センターに通ったが、京都在住のためその都度交通費が往復1,000円ほど必要だった。 ビザ申請センターは東京と大阪にしかないため、遠方(北海道や九州など)の人は大変だろうな、という感想。 そういう人たちは代行業者を利用した方が格段に安いだろう。 (ただし代行業者は観光ビザ以外は作らせたがらないという噂を聞いたが…)