第5回(2003年度)核理論新人論文賞 授賞者(所属は当時のもの)

・宇都野 穣 (日本原子力研究所)

    学位取得: 2000年 3月 (東京大学)
    タイトル: "Varying shell gap and deformation in $N \sim 20$ unstable nuclei
                studied by the Monte Carlo shell model"
    著者名: Yutaka Utsuno, Tkaharu Otsuka, Takahiro Mizusaki, and Michio Honma,
    発行雑誌: Physical Review C60 (1999) 054315.

  [受賞理由]
  本論文はモンテカルロ殻模型対角化の方法により、中性子数 N=20 近傍の
  安定核・不安定核の統一的記述に初めて成功したものである。sd殻に fp軌道
  を加えた巨大空間での厳密な対角化と適切な単極相互作用の導入によって、
  特に不安定核における魔法数の生成・消滅のメカニズムの解明に大きく貢献
  したもので、その後の不安定核の構造研究に大きなインパクトを与えた。



 今回も前回と同じく多くの応募をいただきました。ありがとうございました。 厳選な審査を核理論委員会で行って決定しました。論文内容の詳細については 秋の学会で招待講演として発表していただく予定です。
 核理論委員会(2003年5月7日、[ntj-l 900])