素粒子論グループの皆様、

2023 年度(第 18 回)素粒子メダル奨励賞
に関して、素粒子メダル奨励賞選考委員会から選考結果報告書を戴きましたので報告させていただきます。
受賞理由については添付 PDF をご覧ください。

よろしくお願いいたします。

2023年度 素粒子論委員会
委員長 酒井忠勝
=====================================


第18回素粒子メダル奨励賞の授賞論文として、以下の3編を選出したことを報告いたします。

2023年度素粒子メダル奨励賞選考委員会:
中山和則(委員長)、高橋史宜(副委員長)、佐藤亮介、西村淳、波場直之、丸信人


授賞論文:”Kramers-Wannier-like Duality Defects in (3+1)D Gauge Theories",
Phys.Rev.Lett. 128 (2022) 11, 111601
著者:Justin Kaidi、大森寛太郎、Yunqin Zheng

授賞論文:“Fixed Point Structure of Gradient Flow Exact Renormalization Group for Scalar Field Theories,”
PTEP 2022 033B03.
著者: 阿部慶彦、濱田佑、春名純一

授賞論文:Soft-Photon Corrections to $\bar B -> D \tau^- \bar\nu_\tau$ Relative to $\bar B -> D \mu^- \bar\nu_\mu$
Phys.Rev.Lett. 120 (2018) 26, 261804
著者:Stefan de Boer、北原鉄平、Ivan Nisandzic

【受賞対象者】(所属は応募時)
Justin Kaidi  氏(ワシントン大学、助教)
大森寛太郎 氏(東京大学大学院理学系研究科物理学専攻、助教)
Yunqin Zheng 氏(東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 及び 東京大学物性研究所、特任研究員 (兼任))
阿部慶彦 氏(University of Wisconsin-Madison、海外学振特別研究員、UW-Madison Honorary Fellow)
濱田佑 氏(KEK、学振特別研究員PD)
春名純一 氏 (京都大学素粒子論研究室、学生(D3))
北原鉄平 氏(名古屋大学 KMI、特任助教)

* Stefan de Boer氏、Ivan Nisandzic氏は、
 素粒子論グループ会員でないため、受賞対象としない。

総評:
今回は8件(すべて自薦)の応募がありました。各応募論文に対して複数の選考委員が査読を行い、適宜外部の専門家にも意見を伺いました。
それらの報告にもとづいてオンラインの委員会を開催しました。そこで候補として上がった論文を選考委員会で再度査読し、
全員一致で今回の3件の論文に対する授賞を決定しました。今回の応募は8件と例年に比べ少なめでした。
質の高い論文であっても惜しくも授賞に至らなかった場合もありますので、積極的に応募して頂ければと思います。