基礎物理学研究所講演会

A Career in Physics

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京都大学女性教官懇話会共催、 日本物理学会世界物理年委員会協賛

2005年 10月17日(月曜日) 16:30-18:00
京都大学基礎物理学研究所 湯川記念館大講演室
京都市左京区北白川追分町(京都大学北部キャンパス内)


講演は英語ですが、日本語のスライドの同時上映を行います。また、 Quinn 博士の講演に先立って、10分程度で博士の専門である 素粒子物理学について簡単な解説を行います。

「A Career in Physics (物理学とともに)」


 SLAC (Stanford 線形加速器研究所) Helen Quinn 教授

物質を構成している素粒子には、電荷の符号が逆で、 質量が同じである「反粒子」が存在しています。宇宙の中には 物質だけがあって反粒子から構成された「反物質」は存在しません。 素粒子の相互作用が物質と反物質を区別するために、 このような非対称性が宇宙の初期に 生まれたと考えられています。

H. Quinn 教授のもっとも著名な業績は粒子と反粒子との間の非対称性につい て研究です。弱い相互作用が非対称性を示すのにたいして、強い相互作用がこ の非対称性を示さないことから、まだ発見されていない素粒子 アクシオン  を予言しています。この素粒子は、宇宙のなかに存在する、まだ その性質がはっきりしない「暗黒物質」かもしれないといわれています。 H.Quinn 教授は、素粒子物理学においてなされた著名な業績によっ て Dirac Medal を受賞しています。

彼女はまたアメリカ物理学会会長をつとめるとともに、教育問題や 女性問題にも取り組んでいます。
Helen Quinn

Quinn 教授


I will use stories from my own life to illustrate the nature of basic physics research, the life of a research physicist, and the situation of women in physics. This talk is intended for an audience who are not physicists.

(日本語訳) この講演では自身の経験を例にとって、物理学の基礎研究の面白さ、研究者の 生活、女性研究者の直面する問題について話します。特に専門的な 知識は必要としません。


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