ヴァルダマーナは「ジナ(煩悩にうち勝った勝利者)」とも「マハーヴィーラ(偉大な雄者)」とも呼ばれ、「ジャイナ」とは「ジナの教え」を意味する。ほぼガウタマ=シッダールタと同じ頃、ベンガル地方のクシャトリヤ出身であったヴァルダマーナは、30歳で出家し13年ほどの苦行の末悟りをひらきジャイナ教(ジナ教、大雄)を創始した。
ジャイナ教の教えは精神と物質の二元論を基本認識として、宇宙は上昇性をもつ生命と下降性をもつ非生命から成り、生命は幸福をもたらすが、非生命は業の力で周囲に付着して輪廻の原因をつくる。このため輪廻から解脱するには正しい生活と苦行によって業を消し去ることが必要であると説いた。
生物を殺すことを厳しく禁止する不殺生の教えを持つため、信者の多くは生産活動から離れ商業に従事した。
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