畔柳 竜生(ブリュッセル自由大学) 、大河内 豊(九州大学)、國友 浩(基礎物理学研究所) 、酒井 忠勝(名古屋大学)、坂本 眞人(神戸大学)、杉本 茂樹(基礎物理学研究所)、高柳 匡(基礎物理学研究所)、立川 裕二(東京大学)、野海 俊文(神戸大学)、橋本 幸士(大阪大学)、浜中 真志(名古屋大学)、疋田 泰章(基礎物理学研究所)、百武 慶文(茨城大学)、細道 和夫(防衛大学校)、山口 哲(大阪大学) 、吉田 健太郎(京都大学)
素粒子論研究・電子版 Vol 33 (2020) No. 2
概要
2018年7月2日から8月3日までの5週間、京都大学基礎物理学研究所湯川記念館パナソニック国際交流ホールにて、 西宮湯川記念国際滞在型研究会"New Frontiers in String Theory 2018"を開催した。 第5週は超弦理論や場の理論に関する話題を中心とした、国際研究会"Strings and Fields 2018"を行った。 この研究会は毎年ほぼ同時期に開催しており、2018年度は滞在型の一部として行った。 最近の話題のレビューを第一人者の5名に依頼し、一般参加者の講演としては口頭発表が37件、ポスター発表が20件あった。 参加者の数は約120名(一日平均約100名)ほどであり、特に海外からの参加者との議論が盛り上がり有意義であった。 招待講演の内容は、重力や電磁力のメモリー効果や機械学習、ホログラフィーにおける弦の効果、 さらに、量子異常の一般化やリサージェンスに関してであった。 現在どこまで明らかになっていて、将来の見通しはどうなっているかなど、貴重な情報を得ることができた。 一般参加者の講演としては、超弦理論や場の理論、ホログラフィーに関して、 昔から長く取り扱われている問題から最近の話題まであり、幅広い議論が行われた。