Volume 1-3論文
重力場の量子論と一般相対論
中西 襄
素粒子論研究・電子版 Vol. 1 (2009) No. 3
2009年1月28日受理
[PDFDVI]
概要
「重力場を量子化すると時空もq数になる」とか、「量子重力場はc数時空計量と重力定数ゼロの極限でゼロになる量との和で書ける」というような迷信を打破するため、重力場の量子論を概説し、一般相対論との関連を論ずる。量子アインシュタイン重力を共変的摂動論で計算するとくりこみ不可能な発散がでるのは、それが誤った仮定に基づいた計算法だからである可能性が高いことを指摘する。
キーワード
重力場の量子論、一般相対論、共変的摂動論の破綻、ハイゼンベルク描像での解法