Volume 15-4修士論文
AdS/CFT対応に基づいたSchwinger効果の解析
佐藤 芳紀 (京都大学大学院理学研究科)
素粒子論研究・電子版 Vol. 15 (2013) No. 4
2013年5月14日受理
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概要
AdS/CFT対応はMaldacenaによって提唱されて以来、強結合領域におけるゲージ理論の解明に役立っている。近年になり、Semenoff-ZaremboがAdS/CFT対応の文脈でSchwinger効果を議論し、興味深い結果を得た。本稿では、この論文を読む上で必要となる基礎的事項から解説し、クォーク対生成、モノポール対生成、ダイオン対生成をAdS/CFT対応に基づいて解析した論文のレビューを行う。