Volume 32-2修士論文
Double Field Theoryにおけるゲージ対称性と Lie亜代数対によるVaisman亜代数の構成
森 遥 (北里大学大学院理学研究科)
素粒子論研究・電子版 Vol. 32 (2020) No. 2
2020年5月14日受理
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概要
Double Field Theory (DFT)は,T双対性を明白な対称性として持つ重力理論であり,その背景には倍化幾何学(doubled geometry)の存在が考えられている. また,DFTのゲージ対称性は Vaismanおよび Courant亜代数 (algebroid)によって記述される. 本修士論文では,Lie代数の Drinfel’d doubleを出発点として,Vaisman亜代数がふたつの Lie亜代数の組から得られることを示す. さらに,倍化幾何学の具現化としてパラエルミート多様体を導入し,この多様体上に Vaisman亜代数を構築する.
キーワード
超弦理論、超重力理論、T双対性、微分幾何学