まず、MH を使う環境を整えましょう。
メールを書くには、editor が必要です。
現在、皆さんは mule を使っていると思うので、
MH にも editor=mule ということを知らせておきましょう。
ファイル (.mh_profile) の中身は次のようになっています。
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Path: Mail
Draft-Folder: drafts
rmmproc: /bin/rm
mhe:
process-coding: japanese
file-coding: japanese
inc: -h kotan -user s0200xxy
editor: mule
---------------------------------
この中で、赤字の部分は必須ですが、
多くの場合、 editor: mule という1行を付け加える
のみで構いません。(他の部分は既に書かれているはず。)
この環境設定は MH を最初に使う場合の1回だけです。
(自分で後から環境を変える場合は別ですが。)
Unix でメールを読む場合は、第一段階として、
これまでにきている mail を取り込んでみましょう。
ただし、このようにして Unix に取り込んでしまったメールは
PC から読めなくなるので、注意して下さい。
送るだけの場合は、
メールを書く の部分にジャンプして下さい。
この inc コマンドは include (取り入れる) の意味で、 mail が来ていればこれを Mail/inbox という directory に取り込みます。 最初は、これらの directory はありませんから、
のように、directory を作るかどうか尋ねてきますので、上での赤い文字 のように、y (yes) と答えましょう。 自動的に directory が作られ、その中に mail が入ります。
どのようなメールが来ているかは、 scan コマンド (走査) で行います。
これらのメールを読むには、 show コマンドを用います。
show の後の数字は、scan で見たときに一番左側に出て来た番号です。 メールが読めましたか? (読み終わったときには q 、あるいは Enter を (場合によっては何回か)押して下さい。)
メールが多くなってくると整理の必要性が出てきます。 一番よくある整理の仕方は、まとめて置いておくべきメールを、 folder にまとめることです。 たとえば、2 番目のメールを Enshu という folder に移すには、
のように refile (再び (re) ファイルに入れる、と言う意味か?) というコマンドを使います。
必要のないメールは消しましょう。コマンドは rmm (rm (remove) mail の意味) です。例えば、3 番目のメールを消したい場合には、
とすればよろしい。
(ただし、必要なメールは消さないように。復活は不可能です。)
どのような folder がこれまでに作られているかは、 folders というコマンドが便利です。
そして、それぞれの folder の中身をみるには、 再び scan コマンドを使います。
あとは、 show コマンドで見るのは最初と同じです。 ただし、 scan +Enshu (あるいは、 folder +Enshu )としたあとは、 (inbox ではなくて) Enshu という folder の中にあるメールを読むことに なります。 ですから、inbox folder に戻るには、
とする必要があります。
メールをおくるコマンドは comp (compose, 作る、作文する等の意味。 作曲する、という意味もありますが...) です。 担当教官にメールを書いてみて下さい。
To: は宛先、cc: はカーボン・コピー (昔は、手紙の下にカーボン紙をしいて コピーを作っていた。つまり、同じメールを他の人にも送るときに cc: に書く。) Subject: はメールの中身がわかるようなものがよろしい。 本文を書き終わったら、C-x C-cで mule を終わります。 すると、どうするか尋ねて来ますので、 s (send, 送る) と答えて下さい。
repl (reply, 返事) コマンドは、きたメールに対する返事を書く場合に 使います。1 番目のメールに返事を書く場合には、
としましょう。あとは、 comp と同じです。
として調べてみましょう。 man (manual (マニュアル) をみる、という意味) コマンドは、そのあとに続けたコマンドの説明を示してくれます。 (ただし、ある程度慣れてこないとわけが分からないという話もある。)