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● MH を使った mail の読み書き

MH を使った Mail の読み書き・整理はだいたい次のような流れになります。
  1. 環境設定を行なう、
  2. システムに溜っているメールを取り込む、
  3. 取り込んだメールを読む、
  4. 読んだメールを整理する、
  5. メールの返事を書く、あるいは新たにメールを書く、

最初に使う場合には MH 3 分間コース に書いてある内容にしたがってみて下さい。
  1. 環境設定ファイル (.mh_profile) を編集する。

    まず、MH を使う環境を整えましょう。
    メールを書くには、editor が必要です。 現在、皆さんは mule を使っていると思うので、 MH にも editor=mule ということを知らせておきましょう。


    ap1 xx: mule .mh_profile &

    ファイル (.mh_profile) の中身は次のようになっています。
    ---------------------------------
    Path: Mail
    Draft-Folder: drafts
    rmmproc: /bin/rm
    mhe:
    process-coding: japanese
    file-coding: japanese
    inc: -h kotan -user s0200xxy
    editor: mule
    ---------------------------------
    この中で、赤字の部分は必須ですが、 多くの場合、 editor: mule という1行を付け加える のみで構いません。(他の部分は既に書かれているはず。)
    この環境設定は MH を最初に使う場合の1回だけです。 (自分で後から環境を変える場合は別ですが。)


  2. inc (メールを取り込む)

    Unix でメールを読む場合は、第一段階として、 これまでにきている mail を取り込んでみましょう。
    ただし、このようにして Unix に取り込んでしまったメールは PC から読めなくなるので、注意して下さい。
    送るだけの場合は、 メールを書く の部分にジャンプして下さい。

    ap1 zz: inc

    この inc コマンドは include (取り入れる) の意味で、 mail が来ていればこれを Mail/inbox という directory に取り込みます。 最初は、これらの directory はありませんから、

    Your MH-directory "/home0/s0200xxy/Mail" doesn't exist; Create it? y
    Create folder "/home0/s0200xxy/Mail/inbox"? y

    のように、directory を作るかどうか尋ねてきますので、上での赤い文字 のように、y (yes) と答えましょう。 自動的に directory が作られ、その中に mail が入ります。


  3. scan, show (メールを読む)

    どのようなメールが来ているかは、 scan コマンド (走査) で行います。

    ap1 zz: scan

    これらのメールを読むには、 show コマンドを用います。

    ap1 zz: show 1

    show の後の数字は、scan で見たときに一番左側に出て来た番号です。 メールが読めましたか? (読み終わったときには q 、あるいは Enter を (場合によっては何回か)押して下さい。)


  4. refile, rmm, folders (メールを整理する)

    メールが多くなってくると整理の必要性が出てきます。 一番よくある整理の仕方は、まとめて置いておくべきメールを、 folder にまとめることです。 たとえば、2 番目のメールを Enshu という folder に移すには、

    ap1 zz: refile 2 +Enshu

    のように refile (再び (re) ファイルに入れる、と言う意味か?) というコマンドを使います。

    必要のないメールは消しましょう。コマンドは rmm (rm (remove) mail の意味) です。例えば、3 番目のメールを消したい場合には、

    ap1 zz: rmm 3 +Enshu

    とすればよろしい。
    (ただし、必要なメールは消さないように。復活は不可能です。)

    どのような folder がこれまでに作られているかは、 folders というコマンドが便利です。

    ap1 zz: folders

    そして、それぞれの folder の中身をみるには、 再び scan コマンドを使います。

    ap1 zz: scan +Enshu

    あとは、 show コマンドで見るのは最初と同じです。 ただし、 scan +Enshu (あるいは、 folder +Enshu )としたあとは、 (inbox ではなくて) Enshu という folder の中にあるメールを読むことに なります。 ですから、inbox folder に戻るには、

    ap1 zz: scan +inbox

    とする必要があります。


  5. comp, repl (メールを書く、返事を書く)

    メールをおくるコマンドは comp (compose, 作る、作文する等の意味。 作曲する、という意味もありますが...) です。 担当教官にメールを書いてみて下さい。

    ap1 zz: comp

    To: Teacher@server
    cc: s0200xxy
    Subject: test mail
    --------
    メールの本文

    To: は宛先、cc: はカーボン・コピー (昔は、手紙の下にカーボン紙をしいて コピーを作っていた。つまり、同じメールを他の人にも送るときに cc: に書く。) Subject: はメールの中身がわかるようなものがよろしい。 本文を書き終わったら、C-x C-cで mule を終わります。 すると、どうするか尋ねて来ますので、 s (send, 送る) と答えて下さい。

    what now ? s

    repl (reply, 返事) コマンドは、きたメールに対する返事を書く場合に 使います。1 番目のメールに返事を書く場合には、

    ap1 zz: repl 1

    としましょう。あとは、 comp と同じです。


  6. これ以外にもメールをハンドルするための様々なコマンドが用意されています。 詳しくは、

    ap1 zz: man mh

    として調べてみましょう。 man (manual (マニュアル) をみる、という意味) コマンドは、そのあとに続けたコマンドの説明を示してくれます。 (ただし、ある程度慣れてこないとわけが分からないという話もある。)