アンドゥ (Undo)
普通、まともな editor なら、Undo という機能があります。
これは、やり直し、つまり直前の(編集)操作を取りやめるということです。
menu-bar の Edit の中に Undo という所があるので、それを選べば
O.K. です。キーボードからは、C-x u
(コントロールを押しながら x を押して、両方とも離して、後に u を押す)
または C-_ で出来ます。
Mule は直前の操作だけでなく、(Mule が記憶している限り)
過去にさかのぼって繰り返し Undo が出来ます。
削除
カーソル移動
カーソルキーを使えば、とりあえずカーソルは移動できますが、
それだけでは、まだるっこしい時があります。
Mule のカーソル移動コマンドはいろいろありますが、
とりあえず、次の 4つくらいは覚えておくと便利です。
(私自身、この4つ(と一字移動コマンド4つ)以外の移動コマンドは、
まず使いません。)
C-a | 行頭にカーソル移動 |
C-e | 行末にカーソル移動 |
M-> | 文頭にカーソル移動 |
M-< | 文末にカーソル移動 |
さらに、タッチタイプが出来る人は、
C-f | カーソルキーの → と同じ |
C-b | カーソルキーの ← と同じ |
C-p | カーソルキーの ↑ と同じ |
C-n | カーソルキーの ↓ と同じ |
を覚えておくと、ホームポジションから手を離さずに済むので
便利です。これらの覚え方は、下のまとめの表の、機能の名称の所を
見てください。
C-"該当する機能名の頭文字" となっています。
機能名はごく普通の英語ですから、覚えやすいでしょう。
さらに、マウスを使ってもカーソルが移動できるはずです。
コマンドを覚えるのが面倒だなあ、という人は、マウスを使うのも
良いでしょう。
コマンドを指定した回数だけ繰り返す
これは、例で説明しましょう。
例えば、- を 70個書きたいなあ、と思ったとき、
C-u 70 - とすると、
- を 70個書くことが出来ます。
文字の入力だけでなく、コマンドも繰り返すことが出来ます。
10行下に移動したいなあ、と思ったときは、
C-u 10 C-n
とすると、望み通り、C-n を 10回やったのと同じ結果が得られます。
このように、多くの Mule のコマンドは
C-u 数 で指定した数だけ
繰り返すことが出来ます。
補間
Mule では mini-buffer で file 名などを入力するとき、
適当に途中まで打って space or TAB を押せば、
補間をすることが出来ます。
と言われても何のことか分からないでしょうから、
これも例で説明しましょう。
自分の directory が
Mail/ temp@ work/ www/ tmp.f
となっていたときに、Mule で tmp.f を開きたいとします。
mini-buffer で
Find file: ~/
と Mule から聞かれたら、
tm Space
と打てば、tmp.f まで Mule が補ってくれる、つまり
補間してくれます。
では、 t Space
と打ったらどうなるでしょうか?
この場合、
In this buffer, type RET to select the completion near point.
Possible completions are:
temp tmp.f
などと出ます。これは、
t で始まる file (directory) が、
temp と tmp.f の 2つあるけど、どちらを開くのか?
という、Mule からのメッセージです。
そこで、続けて m Space と
打てば、tmp.f と補間されます。
補間は非常に便利な機能です。ぜひ使えるようになりましょう。
まとめ