関数
が積分区間中の点
のまわりで次のように展開出来たとしましょう。
このとき、
のまわりの小さい区間
での積分は
で展開できます。
小さくない区間
での積分も、
次のように
分割して考えることができます。
ここで
は
番目の短冊の中点です。
さて、中点積分公式では中点
での関数値のみを
用いるので、上の式で
の項だけをとったものに対応しています。
中点積分公式での誤差は
の項の和となるので、
の極限では
の項が主要項となります。
ここで関数
の2階微分の和を平均と平均と項数
で書き直し、
を用いると誤差が
に比例することが
分かります。
この
への比例は
次の2点が前堤となっています。
後者の場合には
2重指数関数公式は、この打ち消しの性質を利用して誤差の少ない積分を
実現するものです。
一方シンプソン公式では区間の端点の値を利用して
に比例する項をあらわに消すように工夫されています。