Volume 44-1
講演
新型コロナの収束
斎藤 武 (関西学院大学理学部、物理・宇宙学科)
素粒子論研究・電子版 Vol. 44 (2025) No. 1
2024年12月22日受理
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概要
2019. 12. 中国武漢に端を発した新型コロナウイルス感染症の蔓延は、幾つかの感染の波を経て、2024. 10. その第11波が収束に向かっていました。発生当初は肺機能が侵されて死に至る病と恐れられ、自粛生活とワクチンを要請されましたが、次第に重症化率は低くなり、第6, 7, 8波になると普通の風邪並みになってしまい、自粛も規制も解除されました。当初は感染症法上2類相当の扱いで始まったのが、2023. 5. 8にはインフルエンザと同じ5類の扱いになり、マスクも個人の自由になりました。
この講演では、新型コロナが収束した原因を、免疫学のSIR方程式を用いて数学的に探るのが目的です。
この講演では、新型コロナが収束した原因を、免疫学のSIR方程式を用いて数学的に探るのが目的です。
キーワード
感染症の数理