Volume 6-2ひろば
朝永先生と対称性
大貫 義郎
素粒子論研究・電子版 Vol. 6 (2010) No. 2
2010年11月22日受理
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概要
1965年夏、特別講義で北大に出向いた際、避暑をかねて20日間ほど滞在させてもらった。そのときに岩田健三さん(1956年名大より北大に就職)から聞いた話であるが、数年前に朝永先生が北大に来られたことがある。先生が帰られる直前の雑談のなかで、「坂田模型についてどのようにお考えですか」と誰かが伺ったところ、「自分には坂田模型が本当かどうか分からない。しかしあそこでやっている数学はことによるとモノになるかも知れませんよ」と言われたそうである。