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電子版 Volume 26
2017年8月9日完結
Volume 26-1
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論文
2017年3月14日受理
量子アインシュタイン重力は量子非可換ゲージ理論よりやさしい
中西 襄
(京都大学数理解析研究所)
概要
最近,「なぜ,量子重力は(QCDに比べて)難しいのか?」という深谷英則氏の論文が素研電子版に発表されたが,理論形式に関する限り話は逆で,量子アインシュタイン重力のほうが量子非可換ゲージ理論よりも簡明で美しい理論であることを強調したい.ついでに,発散の問題や重力子の存在について論ずる.
Volume 26-2
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卒業論文
2017年6月12日受理
初期宇宙の観測量について
中塚 洋佑
(東京大学宇宙線研究所)
概要
本卒論では、インフレーションによるゆらぎが現在の物理量に及ぼす影響を解析した。初期宇宙の物理現象を理解するためには、初期宇宙で作られたゆらぎを知るだけではなく、そのゆらぎがどのように時間発展して観測されるかを調べる必要がある。まずインフレーションで作られた量子ゆらぎがどのように宇宙背景放射 (CMB) のスペクトル構造に効くかを半解析的に計算した。更にCMBでは見ることができない宇宙の晴れ上がり以前の宇宙を直接観測することが可能な背景重力波 (Stochastic gravitational wave background: SGWB) について、現状での制限を調べた。またインフレーションの詳細について更なる情報を得ることができるゆらぎのnon-gaussianityを計算した。
Volume 26-3
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シンポジウム報告
2017年6月27日受理
シンポジウム報告: 日大理工・益川塾連携素粒子物理学シンポジウム
山中 真人
(京都産業大学・益川塾)
概要
第6回日大理工・益川塾連携素粒子物理学シンポジウムが、日本大学理工学部素粒子論研究室と京都産業大学益川塾の連携の下、上記の日時・場所において開催された。本シンポジウムは、私立大学が連携して素粒子物理学に関する研究交流を図ることを目的とし、「素粒子と時空」および「現象から探る素粒子」の2つをテーマとして企画され、計20件の講演が行われた。講演は場の量子論から素粒子現象論にわたる理論に関するものが中心であるが、最新のLHC実験の成果やインフレーション理論に関する講演も含め、幅広い内容であった。日本大学と京都産業大学を中心に、東京大学、京都大学、大阪大学、東京工業大学、埼玉大学、奈良女子大学、近畿大学などから約40名が参加し、大変に有意義なシンポジウムとなった。
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