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重陽子におけるニュートリノ反応


発表者: 中村 聡(大阪大D1)
発表日時: 06/24(土) 16:30-17:00
現在 Sudbury Neutrino Observatory (SNO)おいて太陽ニュートリノ検出の 実験が行われている。SNO では重水を標的としたニュートリノ反応によ り荷電、中性電流を区別したデータが得られる。その際、荷電電流による反応 ではベータ線、中性電流においては中性子捕獲反応によりニュートリノ反応の 検出が行われる。従って重陽子におけるニュートリノ反応の全断面積のみなら ず、ベータ線、中性子の角度分布及びエネルギースペクトルの理論的解析が必 要とされている。従来、全断面積については久保寺ら、Ying, Haxton, Henly らにより研究され、p/M 項の扱いなどに関する論争がなされた。
ここでは、重陽子におけるュートリノ反応の理論的研究を行う。交換電流の模 型依存性、核力依存性、近似の妥当性などを調べ理論値の不確定性を評価し、 最新の全断面積の値を与える。更に実験解析において重要なベータ線、中性子 の角度分布及びエネルギースペクトルの理論的解析を行う。

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