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◎ 本書の特徴 1:和英辞書では分からない、学術世界における表現のニュアンスがよく分かる ――日本語だって、べらんめえ調では論文は書けないでしょう…… 2:そのままでも活用できる非常に豊富な用例 ――自然科学系論文英語の定石が分かります 3:迷った時、使いたい時、すぐに参照できる便利な構成 ――英語からでも日本語からでも引ける、辞書形式の目次と索引 4:言葉の感性を磨ける、学術世界への上質な入門書 ――表現の背景を知ることで、精密な思考の在り方が学べます 5:日欧の文化比較を促す、上質な読み物 ――単なるレファレンスを越えた比較文化論の題材としても面白い |
尾池和夫 京都大学総長 佐藤文隆 元日本物理学会会長、京都大学名誉 教授、甲南大学教授 青木 薫 翻訳家 |
■ 各編構成 第1編 よく誤用される単語と表現 第2編 前置詞、冠詞、代名詞 第3編 動詞 第4編 文法、構文、言葉遣い 第5編 物理学、数学における特別な問題 |
● 刊行間隔 年1回目安 ● 判 型 菊 判・並 製 ● 附 録 英文版CD-ROM付 ※附録CD-ROMには全文の英文バージョンを PDFで収録。検索にも便利です。 |
本書は、日本人研究者が英語で学術論文を書く際の参考書である。しかし、包括的な英作文の手引でも、英作文の一般的規則を説明するものでもない。そうした書籍は数多あろうが、日々論文英語と格闘している読者にとって、実用的でない。筆者は、著名な理論物理学誌"Progress of theoretical physics"誌の英文校閲者を9年にわたって務める中、「日本人の書く英語」には共通の誤りが何度も繰り返されることに気付いた。その誤りの頻度は、英語についての誤解が、広く(場合によってほぼ普遍的に)日本人の間に存在することを反映しているに違いない。そのような誤りに焦点を当て、誤りの根底にある英語についての誤解をさぐり、そのことが招く問題点をそれぞれ解決していくことが本書の目的である。 about, commonc, by, when, yet......取り上げられる「間違えやすい表現」とは、驚いたことに、いずれも、中学や高校で習うような「簡単な」表現ばかりだ。しかし、こうした表現にこそ、大きな落とし穴がある。一般的な和英辞書の知識で、日本語と英語をルーズに対応させる感覚では、精密な論理は表現できないとうことを、読者はいやと言うほど思い知らされる。130章におよぶ本書の指摘と例文を細かく参照することで、あなたの論旨がとたんに明朗になることうけあいだ。 |
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