PTP
 


Brief Summary of Each Supplement


Progress of Theoretical Physics Supplement No. 123



From the Standard Model to Grand Unified Theories


Proceedings of the 6th Yukawa International Seminar

坂東 昌子, 井上 研三, 九後 汰一郎 編集

最近の素粒子論においては、LEP やテバトロンなどの高エネルギー実験によって 標準理論がますます確固とした理論となってきた。 その一方、クオークやレプトンの世代構造、電荷量子化や、 アノマリーキャンセルなどの構造を理解する試みはまだ成功しておらず、 依然謎のままであり、統一理論の構築が望まれている。 ここ20年は、これらをめぐって、 超対称性標準理論や統一理論、テクニカラー統一理論、超重力、超紐理論等 の立場から、標準理論を見直し、それを越える試みが活発に行われてきた。

この号は、1995年8月 京都国際会議場で開催された「標準理論から大統一理論へ」 で発表された論文を収録している。 動的対称性の破れ、超対称性理論、超重力理論、超紐理論、宇宙論 などの立場から、標準理論の再検討と、 それを越える様々な試みの最新の研究成果が報告された。 特に、超対称性をもつゲージ理論や超紐理論に存在する「双対性」が発見され、 強い結合定数を持つゲージ理論の新しいテクニックや、 究極理論の追及に大きな手掛りを与える可能性が指摘されたが、 この分野の最新の研究成果が報告され、注目を浴びた。 この意味で、この分野の現状と新しい発展を知りたい読者のよい手引書となろう。


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