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Brief Summary of Each Supplement


Progress of Theoretical Physics Supplement No. 172



VIII Asia-Pacific International Conference on Gravitation and Astrophysics (ICGA8)


Proceedings of ICGA8

見目 正克、佐々木 節 編集

この巻は,奈良女子大学にて,2007年8月29日から9月1日の期間 開催された第8回アジア・太平洋重力および宇宙物理学国際会議 ``VIII Asia-Pacific International Conference on Gravitation and Astrophysics (ICGA8) — The 100th Anniversary of the Birth of Hideki Yukawa and the Promotion of Women Scientists —" の会議録である。

この会議は,タイトルにもあるように,1993年以来アジア・太平洋地域において, 韓国,台湾,日本,中国そしてロシアと, 隔年ごとに開催されてきた一連の会議の第8回目である。 今回の会議は,特に二つの特徴を持つ。 一つは,東アジアで初めてノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の生誕 100周年記念として行われた事である。もう一つは,奈良女子大学が主催し, 女性研究者への支援を掲げた事である。

この会議での主要なトピックスは,以下のものである。
(1) 相対論的天体および宇宙物理学
(2) 量子重力理論,ブレーンおよび統一理論
(3) 重力および天体実験および観測
(4) 数値相対論
(5) ダークマターおよびダークエネルギー

これらのテーマについて, 日本を含むアジア諸国および欧米からの,研究の第一線で活躍する 多くの魅力的な講演者が招待講演を行った。 また,若手からシニアまでの多くの活動的な研究者が会議に参加し, 理論および実験の両面からの総合的かつ活発な議論がなされた。

近年,アジア・太平洋地域での重力および宇宙物理学分野の研究は 理論・実験ともに発展が著しく,今後も多くの発展が期待される。 収録されている論文は,世界的に活躍する招待講演者による書下ろし 論文である。その意味でも,単に会議録としてではなく, この分野に関心のある学生や研究者にとって有用な文献となるであろう。


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