Brief Summary of Each Supplement
Progress of Theoretical Physics Supplement No. 180
Particle Physics beyond the Standard Model
Proceedings of the 16th Yukawa International Seminar (YKIS2008)
小林 達夫、九後 汰一郎 編集
この巻は、2009年1月26日から 3月25日までの期間、京都大学基礎物理学研究所にお
いて、長期国際滞在型ワークショップとして開催された第16回湯川国際セミナー
（YKIS） 「Particle Physics beyond the Standard Model 」 と、ワークショップ
の一環として 3月9日から 3月13日に開催されたYKIS シンポジウムでの講演をもと
に編集したものである。
ワークショップ、シンポジウムともに LHC時代における新たな高エネルギー物理
学、特に 「標準理論を超える素粒子論」 を構築する新たな研究のヒントとなるこ
とを目的とした。
ワークショップの期間は、週に 2、3回程度のセミナーを企画し、シンポジウムの
期間でも、日に三つの講演のみを企画した。それは、参加者どうしの議論の時間
を長く確保し、活発に自由な討論がなされ、参加者間の共同研究の発端となるこ
とを期待したからである。
このワークショップ、シンポジウムで取り上げた主なトピックスは、
(1) 超対称性
(2) ダイナミカルな対称性の破れ
(3) コンフォーマルな場の理論
(4) フレーバー物理、ニュートリノ物理
(5) 暗黒物質
(6) 格子QCD
(7) 加速器物理
(8) 大統一理論
(9) 余剰次元模型
(10) 超弦理論の現象論、F-理論の現象論
である。
ここには、ワークショップ、シンポジウムの講演をもとに14編の論文が集録され
ている。この分野の研究者、さらに新たにこの分野を研究しようとする若い方々
にとって、この巻が 「標準理論を超える素粒子論」 の構築のための様々なヒント
を提供することを期待している。
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