日記 (6月)


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主な予定

  1. 6/2 京都市民管弦楽団
  2. 6/3-5 御手洗
  3. 6/13: 物性研究
  4. 6/19: 科目会議*2
  5. 6/25: 会議
  6. 6/26: 科目会議
  7. 7/1: 科目会議
  8. 7/15-17 基研研究会「ソフトマターの物理学」
  9. 7/18 M. Louge's seminar and mini-workshop(講演者募集)
  10. 7/23-25 流体力学会
  11. 7/31 夏の学校
  12. 9/29-10/25 Dresden (参加は未定).
  13. 全然終らない本1(〆切はとっくにすぎた)
  14. 全然終らない本2(〆切はとっくにすぎた)

7月


6/28:

どうも金曜は午前に2つの講義をするからだれてしまう。後試験問題作成と会議の書類 作成。こんなんばっかり。

それでもMaxwell modelの輸送係数に異常がありそうなのはめでたい。べき的な 速度分布で高次のモーメントがはねかえり係数によっては発散するからだ。という ことでnormalな流体力学は存在しそうもない。


6/27:

最近図書券が増えている。1週間で見ろというのは無茶な制度だ。まあそれでも 速攻で1日で仕上げる。と思ったら変な依頼がまた来た。名大の早川教授だと この人と間違えていないか。

授業して事務仕事したらこんな時間だ。Windowsがウィルスに感染してしまった。


6/26:

古川君の講演。2ヵ月程で問題設定から計算、投稿まで済ますのはすごい。 田中肇さんたちの実験を定性的に説明するなど内容的にも素晴らしい。 いい現象論は強い。

数値計算前の計算はほぼ終了。

授業改革の会議。放談はいいのだが理学部まで行く時間も含めて時間がなあ。 やっぱり時間感覚は理学部の人はのんびりしているのだろう。


6/25:

数値解析を始める前のつめの段階だが更に進度が遅くなった。亀より遅い。どうも 気が散ることが多いのでいかん。

際本さんの実験を考えたが非常に単純に解析できるという事に気づく。吉田君にも 無理がない。それどころか4年にだって出来る話じゃないか。


6/24:

集中は出来なかったがともかくMaxwell modelと普通のモデルの共通のところはほぼ 抑えたかな。後は具体的に分布関数をいれて計算すればいいと期待する。

際本さんの話を聴く。幾らもアプローチは思い付くが具体的に手を出す余裕はない。 実験グループなのに理論的手法もしっかりしているので、それに負けないためには 吉田君は相当にしっかりした解析をする必要がある。


6/22:

お仕事で潰れる。


6/21:

昨日の電話に対して原稿を送ったが 先方の態度が悪いので立腹。もうキャンセルしようか。

授業は疲れ気味か切れがない。文系の物理で予定せずに式を出したら詰まった。 余計なことをした。1コマ目の試験問題を作る。2コマ目の試験を作ろうと したら会議にトラップされる。会議は2時間以内で終わって良かった。

卒研生にFokker-Planck方程式のシミュレーションを宿題に出しておいたら簡単に やってしまったようだ。Langevin方程式の方は時間刻み毎に乱数で叩いている 段階なのでIto型とかStranovich型とかで微妙に違うという話を少しする。 よく出来るので卒研は何をテーマにすべきか。


6/20:

午前の授業の後、会議の準備。結構時間を取られる。レフェリーは仕上げて出す。

原稿の督促の電話がかかってくる。これは把握していなかった。少しは研究の方も する必要があるから明日にしよう。と思ったが適当に切り貼りしてでっち上げて 出す。

晩に「イヴと7人の娘たち」を読了。ミトコンドリアDNAの遺伝子情報を元に人間のグルーピングをして祖先を探って行く話。ポリネシア人がアジア起源であることの証明や ヨーロッパの人は新石器時代からあまり移動せず在住し、7つのグループ(すなわち 7人の女性)の子孫であることを示して行く件りは迫力があり面白かった。 遺伝子による祖先の解析は一昔前の語族による分類に取って代わったようだ。 (言語でも空白地帯の日本は遺伝子解析でも縄文系や弥生系の混合が多く、先祖を 特定できないという特異性がある)。


6/19:

エイズの歴史の中にCDCが主要な舞台として 出て来る。1989年のD1からD2にかけてEmory大に滞在したとき最初の2ヵ月の住居 はVilla Internationalであった。ここ には世界各国からきたCDCのドクターが滞在していたし、冬の人気のない道を通って Emoryに通う途中でCDCの巨大な建物の脇を抜けていたので懐かしく思い出す。Villa では特にビルマの人が緊迫した顔で電話をしていたのも印象的。クーデターで ミャンマーになったときの話である。Atlantaのあのあたりではcreekがふんだんに あるために蛍が乱舞するのもいつもこの季節になると思い出す。(Urbana-Champaign はcreekがないのに結構蛍がいたのはどうしてだろう)。晩に読了。

5月祭の冊子が届く。学部生が正課以外でこんなに頑張って立派なものを作るのは さすがである。

午後は理学部で2つのカリキュラム科目別検討委員会の会議。どんな話に なるのだろうか。

結局、会議だけで実質5時間以上。インターバルでは研究会のことなどを山本さんと ちょっと議論。そのまま家に帰る。家でレフェリー等。


6/18:

ラジオを聴きながら仕事。うーん負けちゃったか。創立記念日で授業がないせいも あるが人気がない。

Chapman-Enskog法のMaxwell modelへの焼き直し。全てチェックしながらゆっくりと 進む。もう少しで具体的に摂動解を求める段階まで行きそう。多分流体力学はある。


6/17:

Maxwell modelへのChapman-Enskog法の適用。大体普通の場合の話がそのまま 使えるようだ。あまり集中できていないがここは踏ん張って流体力学の有無を はっきりさせる必要がある。


6/15-16:

はかどらず。子供と将棋をすると負けるようになってきたから真剣。それにしても 弱い。

本を借りて来る。「エイズの歴史」は結構面白い。またサイクスの 「イヴと7人の娘たち」も期待できる。週末に読み切れなかったのはサッカーの せいか。


6/14:

創立記念行事音楽会としての 希生ザイラー のコンサートを聴きに行く。ユニチカのマスコットガール以上でも以下でもなかった。ただだから良かった が。

「ソフトマターの物理学」の参加申し込みが最終日に伸びなかった。平均年齢が高い ので基礎論の研究会みたいに駆け込みが殺到することはない。しかし学生の参加は 本当に少ない。大丈夫か。

Duranの訳本が来る。どう見ても僕の趣味ではない。


6/13:

研究会「ソフトマターの物理学」に皆申し込んでください。〆切は明日です。

一応希薄の場合は計算のフォローは完了。結果はうまくいっている。しかしどうも すっきりしない。先週の議論の破綻がもう一つ見えて来ていない。しかし これでMaxwell modelのhydrodynamicsは導出可能であることは間違いない。 非ガウス性に伴う異常が見えてくれると面白いが、そうでないと単なる(大変な) 計算になってしまいかねない。同時に通常のBoltzmann-Enskogで 極性流体の計算もやっておこう(夏休みの宿題)。

授業2つが午前と会議(昼:編集長)にあるとどうしても午後はぐったりする。 物性研究もそろそろネタ切れか?


6/12:

中尾君のセミナー。Fisher informationを使って分布関数のパラメーターを決定 する話。Fisher informationの本を眺めたことはあるが応用例を聴くのは初めて。 イメージとはだいぶ違う。

昨日の続き。遅々として進まず。


6/11:

「京大の教え方、低レベル」 . 反論できないかも。

論文を読む。全部式をチェックしていると息切れする。とは言え先週の議論との 整合性をチェックしないといけないのでそこまでは全部チェックする必要がある。 今のところ摂動論自体に問題は何もない。

カリキュラム改訂のために科目毎に委員会を作って内容を検討することになった。 とりあえず来週の水曜に会議。教務委員は大変かもしれない。


6/10:

Duftyのreviewを読んでいたら高密度ガスへのChapman-Enskog法の適用は彼らが既に 実行していることを発見。困った。

早速希薄の場合のものと併せて論文を眺めてみる。彼ら の方法の枠組は任意の非弾性の系に適用できる。そうすると火曜の議論の結果が 間違っているのか。通常の場合は基準解がないので彼らは その枠組で最終的には弾性極限近傍を議論しただけだが、今基準解があるのだから そちらを議論する方向に乗り換えた方がいいかもしれない。しかし線形演算子が エルミートでなくなって摂動論がうまくいかない筈なのだが、何故彼らの計算は うまくいっているのだろう。

研究室のコンピューター環境整備計画。ネームサーバーが落ちているので 早速つまづく。


6/8-9:

Sela and Goldhrischの議論をフォローして高密度ガスに適用するためにEnskog理論 では何を計算すればいいのかをまとめる。摂動解が陽には書いていないにしろ 求まっているので計算可能であることは間違いなさそうだ。しかし面倒臭い計算に なる。

サッカーで瞬間視聴率が81 %というのはちょっと気持が悪い。勿論、僕も見ていたし そういったスポーツの祭典を一生懸命視る方だが。

本堂君は朝日 に載ったのは良かったのか悪かったのか。早速叩かれているみたいだ。 常識的に言えば結論はおかしいだろうし、水は電磁波をかなり吸収するので境界 条件は変と言えば変。しかし科学は問題提起をするのが目的でもあるので、 間違っているという批判は当たっていないと思う。フランスに行く前にプレプリント を貰ったときに「こういう題材もあるのか、しかし専門家が一杯いるから論文として はpublishされないだろう」 と思ったのを覚えている。それがJournalでpublishされただけで もちょっと意外だったのだが朝日の一面ものになったとは正直なところ驚いた。


6/7:

寝不足の中で授業2つやるとしんどい。午後は4年セミナーからしばらく開放されて 時間が出来たのだが無意味な時間を過ごす。Hongのポップコーンの論文を眺める。

弾性円盤。うーん緩和しないな。重力で圧縮するとエネルギーが増加するので 妙な動きをする。やはり(実際にはある)緩和メカニズムをいれないとリアリティが ないかも。


6/6:

連続体の講義はKdVの2ソリトンまで。来週からは完全流体。統計力学は一人増えた。 何しろ受講者が少ないので大事件ではある。

午後はOctaのデモと國仲君との議論、講義準備、金君と学会をどうするかなど。


6/5:

午前はGoldhrisch等の流体力学の導出を検討する。彼らは非弾性度の展開と空間 微分(Knudsen's number)の展開を並列して行っている。多分いい加減だろうと思った のだがしっかりした計算になっていることを確認した。この路線に沿えば弱い 非弾性効果を系統的に取り入れて流体力学を導出できる。従ってアメリカでやった ことをともかく続ける意味でも(ちょっと面倒だが)この路線で回転の効果と Enskog効果を取り入れてJenkins and Richmanを書き換える事をすべきなのだろう。 きっと粉体乱流も見えてくるのではないかと思う。しかし基準解が衝突積分で 閉じている話と熱浴とバランスする基準解の話が繋がらないのがすっきりしない。

その他、force chain dynamicsによるsheared granulesのモデル化を議論。ちょっと やってみる価値はある。

午後は御手洗さんのセミナー。硬さの依存性は湯さんの昔の論文とはちょっと違う。 frictionalとcollisionalで定性的に違う結果が出ているのは興味深いがそもそも その両者の転移(Bagnolds' scalingの実現)のメカニズムを知りたい。

國仲君のシミュレーション(4/16に記述あり)。4月に円盤をランダム格子に変えて だいぶ改善されたがまだ問題があったが、衝突先の板もランダム格子にすることで それらしいデータが得られるようになった。格子がランダムだと格子そのものの変形 の自由度が大きく、外場が加わったときに構造緩和が可能になる。そうすると圧縮 変形もでき、弾性論との矛盾もなくなることが期待できる。散逸の起源に対しても 何らかの示唆が可能になりそうである。 ようやく長いトンネルを 抜けたかな。


6/4:

Hydrodynamicsの可能性を議論する。collisional integralを線形化した演算子は 非弾性効果でself-adjointでなくなり通常の摂動の手続きが取れなくなる。話が 閉じないようだ。Hydrodynamicsの不在を云うにも枠組の最初のあたりの不具合で あって直接何かが主張できる訳ではないのが痛い。それにしても非平衡(非弾性) おそるべし。e=1のまわりの展開以外はできないのか?

RENAのリンク先のファイル名が間違っているのでアクセス数が少ない。


6/3:

御手洗さんと議論。有限の跳ね返り係数の Maxwell modelあるいは粉体ガスの流体力学は方法論的に問題があるとその可能性に 否定的。 というのでちょっとひねって重力下の密度分布と速度分布について考えてみる。 べき分布が人工的なものなのでちょっと説得力がない。

と思ったが任意の跳ね返り係数で衝突積分はうまく対称化できるので流体力学は 議論できておかしくない。


6/2:

午前は授業参観で午後は京都市民管弦楽団のコンサート。


5月