日記 (8月)


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主な予定

  1. 8/2: 河原、林セミナー
  2. 8月5日(東京)
  3. 8/12: オープンキャンパス
  4. 8/20-22 プラズマ科学のフロンティア2003
  5. 8/24-27: 語ろう「数理解析」in 北海道
  6. 8/29: 会議。
  7. 9/1: 光藤中間報告
  8. 9/2-5:院入試
  9. 9/9: 物性研究、鵜川
  10. 9/10: 同志社計算粉体力学グループ会
  11. 9/12: 公聴会(13:30)
  12. 9/17-19: 応用数理学会(京大): 発表17日
  13. 9/20-23学会(岡山):
  14. 9/24-26 集中講議(神戸大)
  15. 10/27-10/31:国際会議(Wales)
  16. 12/15-17: 確率モデルの統計力学(基研)
  17. 全然終らない本(〆切はとっくにすぎた。原稿はとっくに書いたのだが。。)

9月


8/31:

長男の塾の面談。私は学生時代の夏休みにしっかり勉強できたことはなかったが、 長男は割と今年の夏は楽しんで勉強していた。そのせいか成績は順調に上がって きている。

中国人とのやりとりと書類作り。


8/30:

その中国人が応募するということなので書類作り。


8/29:

会議3つで午後が潰れる。理物は効率が悪いのではないか?おまけにこんな時期に 公聴会があって駆り出されるとは思わなかった。

かなり実績があり面白そうな研究をしている中国人がPDFの問い合わせ。もうちょっと 早ければCOEの研究員として確実に採用されたのだろう。


8/28:

ようやく日常に戻る。しかし調子は出ず。よく考えると9月にも予定はいっぱいあって 大変そうだ。粛々とこなすしかない。10月に一服できるのか。

来年は講義が5種類ばらばらにありそう。

金君の日記の記述の通りで良いかという議論。希薄極限まで相関効果は現われない ということで良い様で一安心。とりあえず金君の論文は生き残る。逆に言えば Navier-Stokes orderまでの話と異なり 3次元でも有限濃度ではBurnett方程式は存在せずSSTに限らずExtended thermodynamics で議論しているような話は全く使えない。

Winter schoolの企画があったが泡のように消えてしまった。


8/27:

西浦さんが(所長代理という 激務の合間に)研究会参加者を西岡公園と自宅に案内してくれる。 天気もよく気分転換になる。


8/26:

西浦さんの話はあまり整理されているとは言えなかったが 散逸局在パターンのダイナミックスに ついての意欲的な研究の様々な成果を紹介してくれた。 今は(故)那須野さんがやっていた放電 プラズマの問題を中心にやっている。しかし際本さんの実験や その渦糸ダイナミックスとの繋がりは 不明。

原さんの話は臨界現象での繰り込み群の話。よく準備された丁寧な話だったが真面目にやればやるほど 何も言えなくなってしまう気がするのは間違いか。数理物理というのは因果な分野だと思う。

2日連続での飲み会。職場ネタパート2が主な話題。


8/25:

早々に天神山国際ハウスに向かう。澄川から会場への経路がわかりにくい。

午前は坂上さんの渦層の話。歴史的な話とご自分の研究の話がまとまっていていい話だった。数学者 だから話が分からないということは全くない。 ということで物性研究に原稿をお願いする。

午後は私の話。予定通り?非弾性衝突で時間が尽きた。 先週より反応があって話ずっとしやすかった。 的確なコメントも多かったと思う。数学者の前ではいつも失敗するので ちょっと心配していたが、 評判もまずまずなので安心した。 (もっとも原さんからは「僕らは物理屋だ」との切り返しがあった)。 喋り切れなかった部分は個人的に話す機会が何回かあった。

その後、飲み会。参加者の多くが関わっている職場が大変な状況になっていることが話題の中心 だった。


8/24:

北海道へ。昼過ぎに到着。天候不良で肌寒い。昼飯を食べて、チェックインした後、羊ヶ丘展望台に 行く。たいした所ではない。帰りに時計台を見かけたので、急遽中に入る。(今まで入ったことはな かった)。夕食後、おとなしくホテルの中にいた。


8/23:

國仲君と非弾性衝突の打ち合せ。19日に示唆した摩擦係数と衝突角度のモデル解析 についての報告。思った以上にうまくいった。それもはねかえり係数が上がる所こそ 僕のアイデアに沿ったものだが、下がる所は彼なりの工夫によって見事に結果を再現 している。8/13に提示された課題もクリアしたということで非弾性衝突はほぼ解決。 後は論文を書くのみ。

プラズマの研究会で羽鳥さんから「Burentt項といえばlong time tailと関連した項 ではないか」というコメントを受けて、Reichlにそんな記述があったことをかすかに 思いだす。それで気になってDufty and McLennanを見てみるとBurnett orderの self-diffusion constantは希薄極限でも発散することが示されている。これの 意味するところはBurentt方程式は希薄でも有効でないということか。そうだとしたら 金君のやっていたことは全て崩壊するので慎重なチェックが必要になる。

「黒人アスリートは何故強いか」を読了。


8/22:

晩に眠れなかったし、やはりプラズマの話を聴いてもよく分からないので予定を 切り上げて早めに帰る。

午後に京都に到着。学校に寄れたが家に直接帰ってメールチェック。冬の学校その 他でメールのやりとりがあった。

一服と思ったが、よく考えると日曜出発なので慌ててパワーポイントのファイルに 手を加えて構成の大枠を完成。


8/21:

兄一家が新幹線で帰るので、母の車で核融合研までドライブ。田舎だ。

講演はあまり質問がなかった。プラズマではちょっと浮いてしまう。懇親会では 知らない人ばかりだからどうしようと思ったが、年寄り連中がいろいろ話をもち かけてくれたので話相手には困らなかった。


8/20:

論文のゲラを読み訂正をいれる。レフェリーのレポートを送る。発表内容を微調整。

来年度の講義アンケートが来る。理学部で非平衡物理の講義をするのは楽しみでは あるが、それと全学科目が合わさるとやはり大変か。

そろそろ物性研究編集長の後任を探しはじめるが予想通りに皆嫌がる。

兄一家と母と食事。


8/19:

國仲君と議論。ミスを修正した後も結果には大きな変更はない。最終的には衝突角度 と摩擦係数の定性的な理解が残っているが、簡単なモデルで説明がつきそう。

粉体ガスの多体効果は間に合わないので、早速最新の成果を含めて明後日からの出張 の準備をする。こんなのばかりという気もするな。


8/18:

素点を換算した後、 成績表の提出。レフェリーの論文を読む。督促も来ていることだし、 そろそろレポートを書かないと。

兄一家と母が来る。予想通り遅れて来たのだが、そのせいで子供はだいぶ気を もんだようだ。


8/17:

多分、摂動論の枠組はこれでいいのだと思う。1体分布の摂動と似すぎているのだが 微妙に違うところもはっきりしたし、1体分布の2体分布への影響もはっきりして きた。ようやく計算に移れる状態になってきたが、時間切れっぽい。出張が悪い タイミングで2つも入っている。その後は学会のネタを仕上げないといけないし。 固有値問題が片付いたとしてもその先(トライアル関数として相関関数を求めて、 1体分布関数への影響を数値積分から見て、更に固有値問題を解き、相関関数を 求める。同時に輸送係数への相関効果を計算=それがないと実は固有値が求まらない )はまだ長いのでまあ秋に気長にやるかな。それで冬に論文を書くと春の学会の ネタにも困らないだろう。 それにしても見通しが立ったのは良かった。


8/16:

気分転換も兼ねて家族で質志鍾乳洞に行く。長男が受験なのでどこも行っていない のでちょうど良かった。

送り火。いつもは妙を間近に見て、右をまず大きく見て、舟、左をかすかに見る のだが、今年は妙の点火後、暫くして長男と走って法を久しぶりに大きく見た。 法は近すぎて見えないのである。そこで長男の友人一家と会う。


8/15:

うーん解決の糸口は見えないな。


8/14:

雨で在宅。反発係数の解析は穴だらけ。まだ定量的な結果と言えない。定性的には 勿論OKなんだが。

固有値問題は普通の形式で書けない。根本的な見直しが必要か。少なくとも長期戦 かもしれない。賢い人がやれば一瞬で終る問題なのに手間取っている。


8/13:

反発係数が1を越えるという一見驚くべき実験がLouge and Adamsによって報告 されたのは記憶に新しいところであるが、國仲君との研究によって はほぼそのメカニズムを定量的に 解明した。それだけでなく角度が浅すぎる場合に再び反発係数が減少するところ まで再現できた。後は数値実験から借りて来たパラメーターの振舞(定性的には 分かっている)を理論で半定量的に説明できると反発係数の機構はほぼ完全に解明 されたことになる。國仲君の学位論文にまことに相応しい内容である。

それに引き替えこちらが主体になっている仕事は進まない。すぐ終りそうなもの だが、すぐ詰まる。


8/12:

オープンキャンパスの質問コーナーに動員されるが、そもそも質問してくる学生は 少なく、また質問も宇宙・相対論(ニュートリノの起源とか)、素粒子ばかりで 殆んど役に立たず。しかし東京からわざわざ参加する学生がいるというのにはちょっと 驚いた。頑張って欲しい。

どうも計算の手が止まる。一番素直なのはChapman-Enskogなんだが、固有値問題の 形になっていないから今の目的には使えない。スケーリングはしないでやってみよう。

金君との論文がpublishされたので論文ページを更新。

北海道 は2時間講演か。構成を考えないといけない。その前に1時間講演がある。


8/11:

大体絡み合った糸が解きほぐされた感じである。後は計算を具体的に実行すれば いいのだと思う。まだいろいろと不安はある。

出張の事務手続きのための連絡等。来週から出張続きでちょっとまずい。その 一方で楽しそうな冬の学校のプランも聞く。どうなるのか。

来年度は学部専門の講義も持つことになるかもしれない。そうであればいい機会なので 気合いを入れて準備をしたい。


8/9:

採点は終了。固有値、固有関数がよく分からないのでundulationの問題を考えるが こっちも進展なし。

Goldhirschは粉体ガスで久保公式が成り立つと思っている。殆んど見込みはないと 思うけどね。


8/8:

固有値、固有関数を求めようとするがしっくりこない。Chapman-Enskog風ではなく Resibois風にやらないといけないみたいだが、そこの違いに当惑して計算が止まる。

PDF募集の案内が 京大でも 流れる。15名は大量である。各大学でも大量にPDFを集めているが殆んどが学位取得 済か着任迄に取得見込みということになっている。それに該当して職探しをしている 人材は(一部の分野を除くと)あまり多くないと思う。しかしたまたま初年度にそう いう状況にある人が圧倒的に得をするのも妙な話だと思う。 (金、國仲は応募できない)。

Goldhirschにpublishされた論文で省略されていたAppendicesを送って貰う。 役に立つ筈。


8/7:

松下さんの宿題はできそうな気がするのだが、確率微分方程式では3階微分は ないのでちょっとこのままでは駄目。すぐ出来るのであれば前にやっていたと いう話もある。

残りの日数を計算すると集中しないとまずい。気が散りすぎ。

COE絡みでポスドクの口が溢れそうだから、とりあえず学生の行き先は心配しなくて もいいかな。もっともその先は大変だと思う。國仲君は こんなの を見つけて来たがどうだろう。StrongeはImpactの最新の教科書を書いており、彼に は相応しい場所である。


8/6:

松下さんに言われたことが気になっていろいろ計算をひねるがそんなに簡単に結果 は出ない。


8/5:

東京への日帰り出張。朝は子供連れが多いせいか名古屋まで座れず。やっと座った かと思うと赤ちゃんを抱えた母親が目の前にいたので席を譲る(浜松から静岡)。

そもそもこういう時は指定席は空いているのだが。大体新幹線の最大のアドバンテージ は自由席があることなのに指定にばかりしたがる発想が理解できない。同じ値段でも (ちょっと位高くても)普通自由席を選ぶと思う。

それやこれやでreferee論文ではなく「パロマー山の巨人望遠鏡」(岩波文庫)を全部 読む。なかなか面白い。ヘールがヤーキスやウィルソン山の100インチ望遠鏡を設計 したのは知らなかった。子供の頃はパロマの200インチが他を圧していたし、その 当時でも100インチ望遠鏡は多分4番目に大きかったので驚異的だと思っていた。 まして屈折望遠鏡ではヤーキスは最後で最大のものだから。コーニング社のくだりは 博物館での説明より詳しい。

お仕事:事前の文書のものではばらばらな評価がなされていたが、 実地では大体皆の評価が一致する。一つ問題があるとされたのがあった 他はまずまずのものであった。 ピストン効果の話は実験家の苦労が偲ばれるものであり、最も評価が 高かった。

その後、松下さんと軽く食事と飲み。

帰りに間違えてこだまに乗る。新横浜で後続の列車に乗り換えて事無きを得る。 家に帰ると10時だった。やはり東京に行くと疲れる。


8/4:

明日に出張があるせいか調子が上がらず。熱力学の採点はようやく終了。

M2と修論の相談。理論だけでは芽が出ないので、宇宙実験の準備的なシミュレーション を行なうことにする。コードを渡したので後は普通にやれば出来る筈。


8/3:

ようやく来た夏。朝は蝉取り、午後は自転車で 益富地学会館で砂金取りを子供のために する。


8/2:

河原・林セミナー。佐々が10時前に来る。河原君の話は粉体ガスの大規模 シミュレーションと相関効果を考慮した理論解析。かなり本質的な所まで 迫っているのでうかうかしていられない。大規模計算と理論の両方できる 優秀な若手が出て来たという印象を受けた。林さんのセミナーは意外にも (失礼!)非常によくまとまった話で、風呂敷を広げすぎることもなく実直な 研究の話であった。ミクロスケールで見える粒子運動のポテンシャルの影響が粗視化 して見えなくなったときにどのように揺動散逸定理等が変更を受けるかを調べていた。 話としてまとまっていたのは理論の有効な物理スケールを抑えていて、実験を よく見ているからだと思う。その後、占部さんが研究経過報告をした。

セミナー後、雑談。


8/1:

結局、この日は研究会には参加せず。どうも研究会は面白くなかったし、将来性を 感じる話はなかった。何がいけないのだろうか。絵ばかりで理論がないせいか。 少なくともあの調子では若手を ソフトマターの研究に引き付けられない様に感じる。

午後はずっと鵜川さんと議論。実験データをパソコンに入れてその場で整理して くれるので議論も進む。はっきりしたことはbendingが非常によく成立している ことと、1月前に考えた話がそれほど的外れではないことである。よりよく整備 しようと議論したが後一つ条件が足りない。


7月