第55回パグウォッシュ年次大会


第55回パグウォッシュ年次大会

2005年7月21日〜28日 広島国際会議場




広島・長崎から60年

1955年7月に核兵器の発達による人類の存続への危険を、世界の科学者に訴える宣言「ラッセルアインシュタイン宣言」です。この宣言がもとになって、ノヴァ・スコシアの小さな漁村、パグウォッシュで、どいかにして科学と技術が社会で悪用されないように防止できるが、どのようにして核兵器をこの世から廃絶し、戦争をなくすことが出来るか、世界各国から集った科学者たちが討論し、そして各方面に訴えかけることになりました。この第1回パグウォッシュ会議には、日本から湯川秀樹博士・朝永振一郎博士・小川岩男博士の3人が参加されました。世界各国から参加した23人の科学者のうち75%は物理学者だったのです。
それから今日まで、社会科学者も含めて、毎年この会議は続けられています。こうした活動が評価され, この会議は、1995年に会長のロートブラットとともにノーベル平和賞を受賞しました。
今年、2005年は、核兵器廃絶を願ったこの宣言がでてちょうど50年にあたります。そして最初の原爆の犠牲となった広島で、第55回パグオッシュ年次大会が開かれます。ここでは、ラッセル・アインシュタイン宣言の今日的意義や軍縮、人権と国際安全保障、人類の安全など、話し合われます。7月の広島の全体会議はほとんどが公開ですから、学会出席の感覚で>傍聴に行くことができます。このような機会に、若い皆さんも、科学の内的発展と共に、アインシュタインのもう一つの業績。科学者の組織化と社会について、考える機会にしていただきたいと思います。

この広島でおこなわれる会議の全体会議はほとんどが公開だそうです。 ですから傍聴に行くこともできます。あるいは、テレビで放映されるかもしれません。 パグウォッシュ会議については,

パグオッシュとは


がわかりやすく説明しています。ごらん下さい。

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