発表者とアブストラクト一覧(素粒子パートも含む)
ゴングショースライド(素粒子パートも含む)
発表者とアブストラクト一覧 [最新版:"talk_N.pdf"]
長い準備期間を経て、いよいよ重力波直接観測の時代が到来しました。 連星ブラックホールからの重力波の検出に続き、連星中性子星合体からの重力波も観測されました。 実験的に未踏の物理学の領域に我々は大きく踏み出したといえます。重力波観測は、素粒子論や原子核物理学に対しても大きな意義を持つことは間違いありません。 一般相対論の検証や高密度物質の物性に対して新しい観測的制限がもたらされてきています。さらに、宇宙論モデルの構築という観点でも、連星ブラックホール形成シナリオなどを通じて、新たな知見をもたらしてくれます。
The density functional theory (DFT) is a successful approach to reduce quantum many-body problem to one-body problem with the local density distribution.
Due to its high accuracy with relatively low computational cost, DFT has great success in various fields including condensed matter physics, atomic physics, nuclear physics, quantum chemistry, and so on. Although DFT was original proposed by Hohenberg, Kohn, and Sham in the 1960s, the mathematical fundamentals on DFT with Coulomb interaction were gradually established much later from 1980s to 2000s, and there remain several deep open questions on DFT with nuclear interaction.
In this series of lectures, I will start from the basic ideas and concepts of DFT, and then outline the mathematical fundamentals as well as the open questions.
Gradually, I will move to the applications of nuclear DFT, and eventually introduce the frontiers in this field with the latest progress in functional renormalization group, and so on.
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スーパーカミオカンデ実験と加速器ニュートリノ振動実験T2Kの実験結果をベースに、ニュートリノ物理学の現状について紹介する。
特に、ニュートリノ振動の測定とニュートリノにおけるCP対称性の破れについて中心に講義する。
また、ニュートリノのマヨラナ性を調べるダブルベーター実験や最近発展の著しいニュートリノ天文学についても簡単に紹介する。
講義の後半では、現在提案されているハイパーカミオカンデ実験を紹介し、今後のニュートリノ物理学の展開を考える。
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クラスター相関は自然界の様々な階層において観測される普遍的な現象であり、各階層におけるクラスター相関は、それぞれの階層におけるダイナミクスによって支配されている。
各階層におけるクラスター相関の発現と消失は、一種の相転移であり、そのメカニズムを解明することは、その階層におけるダイナミクスを理解する上で非常に重要である。
またクラスター相関は宇宙における元素合成過程においても重要な役割を果たす。
本講演では原子核におけるクラスター相関と宇宙における元素合成過程について実験的研究の観点から紹介する。
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素粒子の多体系では、素粒子のカイラリティによって、トポロジカル輸送現象が生じる。
このような輸送現象は、場の量子論における量子異常とも密接に関係しており、ワイル半金属と呼ばれるトポロジカル物質、相対論的重イオン衝突実験におけるクォーク・グルーオン・プラズマ、初期宇宙における電弱プラズマ、超新星におけるニュートリノ物質など、様々な系で現れると考えられている。
本講義では、素粒子・原子核物理におけるトポロジカル輸送現象とそれを記述する理論(流体力学や運動論)、さらにその宇宙物理への応用を含む最近の進展まで議論する。
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