法学/法律

 

法とは何か / 渡辺洋三 / 岩波新書 (2017/mm/dd読了、2018/9/3記)

1979年初版発行。京大近くのお寺で行われていた古本市で買った。これほど内容ある書が200円で見つかるというのだから古本市は魅力的であると言わざるを得ない。(この値段設定は初版当時が380円だったからだと思う。)読み込めるか分からないような、それでいて値段の張る最新の専門書にお金を投じるにはいささかならぬ躊躇を感じるが、このようなお手頃価格で手に入れることが出来ることは有難い。(このことについて自分が思っていたことがあるので雑記のページに少しまとめておく。)法に関して私が読んだことのある書籍は多くはないが(これが2冊目かもしれない)、重要な様々の事柄が平易な言葉でバランス良く論じられているように思う。(その他いろいろ思ったことはあったが、長くなりそうなのでまたの機会に譲る。)

法とはなにか 法思想史入門 / 長谷部恭男 (2017/1/2)

著者は2015年に集団的自衛権に関する法律の制定の際にメディアによく出ていたので名前を覚えており、図書館でふと見つけて読んでみた。入門だけあって読みやすく、内容、文献などがまとまっている。法について自分が思っていたことがあるので雑記のページに少しまとめておいた。

また本の個人的な感想をメモしておくと、国の権威なり権力がどのように発生するか、その初期条件を細心の注意を持って与えようと腐心して(拘って)きたのだと感じた。このような腐心、もしくは拘り(fine tuningと呼ぶには言い過ぎだろうか?)は物理学者のそれとは質を異にする。物理学者は、初期条件よりもある状態から別の状態へ遷移する際の規則(=法則)を発見することを重要視する。