Mailing
list と Google カレンダーの活用・設定
基研素粒子グループのメンバーに対する Mailing list の活用と管理を まとめる。また基研行事を把握するツールとして Google カレンダーを使用し、 そのサービスの一つである自動配信システムの設定を紹介する。 |
後半では soronyi@yukawa アカウントを Mailing list として活用するための設定を記載する。 |
主旨
|
主旨 |
基研全体が共有するメーリングリスト「kiken-kouseiin@yukawa」は、素粒子グループ
に特化した情報を配信するにはいささか不適当である。しかしやはり特化した
情報を共有できるシステムがあれば便利であろう。
基研全体の情報ではなく、基研素粒子論メンバーに特 化した共有すべき情報としては以下のものが考えられる(だろう):
この、「特化した情報をメールにて通知し、かつ共有する」 目的を達成するためには新たにネットワークシステムを構築するか何かを しなければならない。ここに、構築作業を最小限にする方法がある。それは
というアカウントを、素粒子論メンバーに対する「Mailing list」として有効利用することである。 (2008年1月まで、このアカウントはしばらく「休眠状態」であった。) ここにメールを送ることで、基研素粒子論メンバーにメールが配信されれば良い わけだ。実に単純な仕組みだが、厄介な作業がある。それは「不要なメールは 配信しないように設定する」作業である。Google カレンダーの自動通知は便 利であるが、余計なものまで配信してくれる。その他基研計算機からのアナウ ンスも多重受信するのは避けたい。他にもいろいろ理由は生じるであろう (2008年1月24日現在ではこの2つが理由)。 概念図を描くとこんな感じ: ![]()
そんなわけで、手作りでフィルターを作りましょう、という流れになりました。
|
Mailing list の活用と管理 |
soronyi@yukawa を Mailing list として設定する方法は
「Mailing list の設定」を参照すること。ここでは
Mailing list の活用と、メンバーの email address の登録および管理を説明する。
基本的にどんなアナウンスもありである。本文、題目共に日本語、英語が問題
なく表記できる。 これ以外にも次の活用例を奨励したい:
上記 1: と 2: は Google カレンダーにスケジュールを迅速に反映させることが可能になる。 それぞれ、セミナー係(いれば)と Journal club 係が通知をその都度行ってほ しい。ここで、 Google カレンダーの更新についてのごく簡単な説明は[ここ]を参照。 上記 3: は滞在しているビジターの、メンバーに よる把握である。通知そのものは [ここ]にも掲載されているため必然ではないかもしれないが、通知があると交流がスムーズに進むと考えられる。これはビジターのホストに通知をお願いしたい。 特にセミナーなど、Google カレンダーに反映される内容を Mailing list で 通知する場合は、Google カレンダーに誰かが更新し、管理するという責任が発生する。 これについては[ここ]を参照のこと。
soronyi@yukawa を Mailing list として活用するためにはもちろん登録が必 要である。登録の「手法」は 「forwardmail.pl と .forwardlist の作成」 に譲る。そこで紹介している様に、.forwardlist を更新すれば良いだけの設定になっている。 なお、ここでは soronyi@yukawa のパスワードを認 識している人、つまり管理責任者が一人いて、その人が更新などの管理を行う という前提で記述する。 ここでは「誰を」「どのような場合に」登録するのかを考えたい。
|
Google カレンダーの使用 |
設定上、Google カレンダーは
soronyitp _at_ gmail.com という google ア
カウントで管理する。
適切なパスワードを入力してサインインに成功すると、
例えば次のような画面が現れる(クリックで拡大表示):
![]()
設定の詳細は省略する。例えば
[ここ]
[ここ]
[ここ]
を参照。
上記画面の左側に表示される 一覧がカレンダーのカテゴリーである。 soronyitp@gmail が作成したカテゴリーは次の とおり(2008年2月18日現在):
他に、有益なカレンダーをインポートすることで「他のカレンダー」に掲載さ れるものがある。とりあえずここでは次をインポートしている:
ここで掲載されているカテゴリーは、Google カレンダー運営開始当初に用意 したものである。運営するに従い、他のカテゴリーが必要と感じたら適宜追加 すれば良い。 ここに掲載されたカテゴリーを用いて、Google カレンダーの自動通知システ ムを活用する。実は各イベント毎に「reminder」の設定が可能で、 「5分前」「10分前」から始まって「3時間前」「12時間前」などが揃っている。 しかしこれを自動配信するように設定すると、 各イベント毎に1通のメールが配信されてしまうの で、受信する側としてはかなり迷惑である。そこで代わりに目をつけたのが、 カテゴリー毎に設定できる「毎日の予定リスト」である。これは 最初の画面 の左下にある「カ レンダーの管理」をクリックして、次の画面を表示させてから設定する(クリッ クで拡大): ![]() 各カテゴリーの右側に「通知」という欄が見えるので、それをクリックすると、 通知方法のリストが表示される。この欄の一番下にある「毎日の予定リスト」 にチェックを入れておくだけで良い。チェックされたカテゴリーの予定は、毎 日午前5時11分に Google カレンダーから 一つのメールに情報をまとめられて配信される。 なお、予定がない日も配信されているが、これは soronyi@yukawa に送信されたのち、このアカ ウントでフィルターをかけることで基研素粒子メンバーには転送されないようにしている。 (「.procmailrc」を参照。)
2008年2月19日現在でこの「毎日の予定リスト」のチェックを入れているのは
次のカテゴリーである:
カレンダーに記載されるイベントの追加更新をしよう。画面左上にある「予定を作成」をクリックすると 次の画面が登場する(クリックで拡大):
![]() ここではすでに記入したものを紹介している。一目瞭然だ。記載する情報はこ れで大体十分だと思われる。記載に関して細かなルールはいらないだろうが、 困ったときは前例を見れば良い。
カレンダーの更新方法は上で記載されているが、問題は「誰が」更新するのか? である。やはりここは担当者を決めて、責任を持って管理をお願いしたい。 2008年2月17日現在は、soronyi@yukawa と soronyitp@gmail のパスワード管 理などの関係上、一切の更新を木村が行っているが、この役割を少数ではあるが複数のメンバーに担ってもらいたい。 更新すべきカテゴリーを次の2系統に分けて考えよう:
それぞれの担当者は、Google カレンダーを更新するために soronyitp@gmail のパスワードを把握して、 運営にあたってもらいたい。ここでは soronyi@yukawa のパスワードまで認識する必 要はない。
|
Mailing list の設定 |
ここでは基研のアカウント soronyi@yukawa
を Mailing list の送信アドレスとして使用するための設定を紹介する。
前提としてここの設定更新を行う人は
soronyi@yukawa のパスワードを認識し
ておく事。
ここの作業は yukawa server 上で行うため、操作は UNIX コマンドである。 なお定義として、ここでは
仮定として soronyi@yukawa というユーザーは
mew (emacs 上などで起動するメール送受信アプリケーション)
を通じて作業を行っているとする。
なお、メールは
/home/usr10/soronyi/Mail/
に格納されるとする。これらの情報はすぐ下で定義する
「.procmailrc」
で確認する。
メールの内容を判別しつつ転送させるには最低でも
soronyi のホームディレクトリ /home/usr10/soronyi に、以下の内容でファイル .forward を作成する(file はこちら):
soronyi のホームディレクトリ /home/usr10/soronyi に、以下の内容で .procmailrc を作成する(file はこちら):
email の格納ディレクトリは /home/usr10/soronyi/Mail/ であり、その中の inbox/ が通常メールの格納先で ある。 受信メールの操作記録を /home/usr10/soronyi/procmail.log というファイルに上書き 保存する。 そしてレシピであるが、それぞれ確認する。最初のレシピ
ちなみに、ここでは Google カレンダーの設定言語が 「English (US)」であるという前提がある。例えば もし日本語の設定だと、この」「no」という文字列が含まれないので、 配信されてしまう。Google カレンダーの設定言語毎にここの .procmailrc に 「配信ないという禁止事項」を列挙するのは馬鹿げているので、 Google カレンダーの設定言語は必ず「English (US)」 を選択すること。 次のレシピ
上記条件に沿わない時(つまり転送されるべきメールの時)、次のレシピ
.procmalircを作成後、
soronyi@yukawa に送られたメールを転送する作業を行うファイルがこの forwardmail.pl である。 まずホームディレクトリ /home/usr10/soronyi に bin/ ディレクトリを作成して、 forwardmail.pl というファイル名で以下の文章を保存する (file はこちら:小川軌明氏提供):
forwardmail.plを作成後、
さらに soronyi@yukawa からのメールに [soronyi 073] といった番号を与える設定を行う。 /home/usr10/soronyi/bin/ ディレクトリの中に mlfilter.pl というファイル名で以下の文章を保存する (file はこちら:小川軌明氏提供):
そしてこの .mlfooter についても
ちなみに、mlfilter.plの文頭にある
|