行列模型は、複雑な系のダイナミクスを取り扱う手法として数理物理学において幅広く用いられてきました。連続的な場を基本として多体系を取り扱う場の理論の手法と比べ、精密な取り扱いが可能な場合も多く、非摂動的効果を取り入れやすいアプローチとして、場の理論とともに基本的な枠組みとなっていると言えます。近年、超対称性のある場の理論の研究において、行列模型との様々な関わりが知られるようになり、場の理論と行列模型の関係にも一層の関心が寄せられています。そこで、今回「行列模型とその周辺」のタイトルで、行列模型と関連する統計的手法を用いた研究を俯瞰し、将来を展望することを目指した研究会を企画しました。幅広い研究に携わっている研究者の方々にご参加いただき、議論に加わって頂ければ幸いです。
日時:2012年2月20日〜21日
場所:立教大学(池袋キャンパス)11号館2階A203
おかげさまで多数のご参加を得て研究会は無事終了いたしました。
講演のスライドは こちらのプログラムページ から御覧いただけます。
世話人:
氷上忍(東大/OIST)
矢彦沢茂明(立教)
鈴木博(理研)
多田司(理研)