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11月
SST仕様のMDの報告があったが、圧力差は誤差の範囲内で何も見えない、ということで
いささか拍子抜け。難しい問題のようだ。一方で齊藤君といろいろ計算するがまだ
先が見えて来ない。
卒研。道は遠く、単にカイラリティをもった高分子の統計力学を扱った論文を
読んでいるだけ。卒論になるのだろうか?
午後はずっと西森ゼミ。砂丘の解析は割箸モデル(元祖はどうなったのだろう)
によってかなり捉えられたのだろうか。むしろ今回感銘を受けたのは蟻の方。
2年程の間にロボット蟻を含めて様々な進展がある。西森ワールドにすっかり
浸かった。
授業で野口英世とかSokal,Schoen等を取り扱ったが今一つ。レポートを出して
貰ったが力作が多い。しかし何故か皆プリゴジンにかぶれてミクロの時間反転
対称性は分からないという書き方になっている。
授業にも昼食会にも特筆することはなかった。進まないのは相変わらず。
Peierlsの自伝を読む。
授業は最後のところで時間不足から走ってしまったかな。もう一回来週繰り返そう。
國仲君との議論。無散逸系で散逸を作るアイデアを思い浮かぶ。どうでもいいと
言えばどうでもいいのだが、やはりデモンストレーションの意味でそういうのが
欲しい。
午後は2つの会議で潰れる。どんどん京大もきっちりとした大学になってくるのには
違和感が残る。
昨日はいくらなんでもやりすぎで一日アフターショックが残った。
午前はまだ終らない準備。しかし卒研がある。詰まったのをいいことに打ち切って
貰い、また準備。とりあえず終了。
台風のせいで雨風が強くなって来た中、北部へ向かう。5人くらいの聴衆かと思って
いたら(狭い)部屋に入り切らない位の聴衆が来て驚く。それで部屋を探して放浪。
しかし結局、どこも空いていないので元の部屋に戻り、ちょっと配置を変えて続行
となった。
三部構成なので休憩を2回入れたが、結局用意してきた内容を全部話した。総計
5時間のセミナーになった。部屋が狭いのが幸いして(スクリーンの邪魔にならない
ように)ずっと座って喋ったためにスピーカーはそんなに疲れなかったが、聴いている
方は大変だったと思う。それでも皆眠りもせず、特に非弾性衝突の話には山の様に
質問が来たので有難かった。Boltzmannのところではさすがに犬塚さんの鋭い
コメントや質問があったが、他の学生にはしんどかったかな。まあそれでも
落ちこぼれている風ではなかった。粉体ガスの実験のデザインの話は物性で話すよりは
受けたと思う。惑星のリング云々の話をしたら、それより惑星形成の話に使った方が
面白いというコメントが来て嬉しくなった。台風で暴風雨が吹き荒れる中のセミナー
だったが、セミナーが終了した頃には大体収まっていた。
セミナー後、近所の新しい中華料理屋で犬塚さんや釜谷さん、学生連中の6人で
食事を取る。楽しい話を一杯聞けた。特に惑星形成物理のこれからが面白いという
点を熱く語っていたのが印象的。非常に刺激的なセミナーだった。
セミナーの準備。非平衡のレビューや運動論の話の詳細をどこまで喋るか。三題噺
ということで準備していたらどう見ても量が多すぎる。まあ適当なところで打ち切れ
ばよい。
文系の物理。不可逆性について情報の粗視化、カオスやリングモデル等について。
発表準備を開始。結局、今までの発表をぺたぺた貼りつけているだけだが畑違い
だけに気を使う。安定性に関してももう一つ自信がない。
授業は普通というかまあうまく行ったというか。昼食会。
流体モードの安定性はこれでいいのかな。もう一つ詰め切らない。
アマオケの演奏を聴きに行く。
ちんたら安定性のノートを作る。まだ完成せず。
学会シンポジウムの話。
授業。調子良く進んだと思ったが、最後でちょっとばたばたしたので学生がついて
いかなかったな。射影が分からんという質問には答えにくい。
線形安定性について考えるが一応仮の結論は出たようだ。Kim-Hayakawaの解は安定。
國仲君からLS-DYNAの話を聞く。あまりにも出来すぎでもう科学ではないな。
Boltzmann方程式の安定性は一筋縄でいかない。Burnettが不安定というのは予想通り
(高階微分を含む)流体方程式の不安定性にすぎないので、必ずしも
分布関数そのもの不安定性とは繋がらないと思う。
齊藤君の報告と議論。道は遠い。
仙台の話はややこしいことにならなくて済んだ。
Leiblerのセミナーは忘れていた。自分のセミナーがあるのでそれどころではない。
自分のセミナーはもう一つ盛り上がらなかった。でも疲れる。
卒研の方針を議論。ストーリー的には大体分かったが、卒研レベルでどう解析
するのか不明。とりあえずアミロイド線維としての
helixができるメカニズムに着目することにした。
仙台方面からややこしい話が来る。うーむ。
朝に授業のチェック等。明日のセミナーの準備も並行して行う。授業は先週に
比べて、もう一つ反応が乏しかった。どうも喋りすぎか。帰宅後、更にセミナー
準備。
研究会のプログラムで議論。
スカ。
台風が来るというので在宅。たいしたことはなかった。思い立って概論の授業で
科学者の倫理を扱うことにしてノートを書く。
授業。面密度の考え方に馴染んでくれない。無理もないかな。曲線座標くらい
スルーしてほしい。
國仲君との打ち合せ。境界条件だけではちょっと足りない。3次元のFEMのコードが
手に入るという耳寄りな話があった。
とりあえず16年前のノートをチェックしつつTexにしてKun氏に送る。
眠くて頭が働かない。もう少しでいけそうな気がしているのだが、手と頭が
連動していない感じ。
河原君が来る。彼にこれから粉体ガスのプロジェクトはどうあるべきかという
意見を聞きつつ、こちらの研究の進展状況とつまっているところを紹介する。
明日のセミナーは授業で聴けないので急拠、こちらでやってもらう。
これからも有意義な意見、情報交換をしたい。
Physical Review Focus
の記事。PRLのベストセレクション?ということで多少目立つだろう。
今日は朝からKun氏と議論。彼も衝突(による)破壊を研究しているので興味
深い議論になった。また折しもPRFの公開だったので我々のPRLの仕事にも
細かい質問をしてきた。
午後は彼のセミナー。Dipole interactionをする粒子系のシミュレーションと
実験。リングの構成は印象的だった。実はde Gennes and Pincusの古典的論文
はよく知っていて、aggreationの計算も実に16年も前に実行していたのである。
その折はEmoryに行く直前でばたばたしていて、向こうでも論文にすることを
いろいろ考えてVicekの意見も聞いたりしたのだけど、結局面倒で没にした。
Kun氏に聞いたら面白いし、必要とのこと。16年も死蔵していたものを
使ってくれるのであれば有難いのだが。とりあえずノートにまとめ直そう。
卒研の打ち合せ。プリオンをやる。アイデアはあるようなないような。まあ
論文収集は大昔に済ませてあるので、ちょっと考えてみよう。来年M1として
研究室に来る学生が訪問。卒研をどうするのかをこちらの研究を紹介しながら
いろいろ議論する。結構時間がたってしまったのが、その間Kun氏は部屋で
論文を読んでいた。
Kun氏と夕食。Raczが偉くなったという話も聞く。彼はfriendlyで興味も近く、
訪問してもらったことは有意義だったと思う。
だいぶ伸ばしていた数学のセミナーを12月に引き受けてしまった。
来週は研究グループセミナー、再来週は天体核でのセミナー。死にそうである。
Hungaryからの客人Kun氏が訪問する。もっとも授業直前だったので、ホテルに
案内して放置になってしまった。
2年ぶりの文系物理の授業でパワーポイントで授業をする。どうも喋り一方に
なってしまって調子がうまくいかない。しかし授業後の質問は極めて多かった。
うまくいったのかいかなかったのか。
授業後、ホテルに行き、Kun氏と一緒に食事。
授業:金曜に比べて人数が少ない。どっちかと言うとこの程度が常識的か。
やはり2つめだから進行が早い。
昼食会は西野君のKnudsen effectのMD simulationの報告。もうちょっと解析が
甘い。そこの突っ込みを厳しくいれすぎたかも。
だいぶ時間を置いて摂動論にトライするとうまく行く気がする。しかしやはり
それはちょっと勘違いのようだ。Chapman-Enskogって特殊なんだと痛感。
来週は河原君が別件で京都に来るとのことで大変である。天体核セミナーは
10月になってしまうかもしれない。また宇宙フォーラムの予算が変わって
変更した分を佐野さんに提出。打ち合せを何時するのか。
物理学概論の準備。Webに公開しているのをパワーポイントに移しているだけ
だがものすごく時間がかかる。写真とかを貼っているせいだろう。
久ぶりの授業で疲れた。妙に出席者が多く、立見が出た。去年は一回目から
ひどく少なかったのだが。講義はまだイントロ。
火曜の物理学概論をパワーポイントに移す作業に手間取る。
西森さんにセミナーをお願いする。山本量一さんが工学部へ。他にも移動の話が
飛び交う。去る人が多い。
伊藤氏から
F.Kun氏の京都でのホストを頼まれる。
宇宙フォーラムで混乱。あれは受託研究なんだそうだ。
犬塚さんからセミナーの依頼。
10月に入って急にばたばたしてきたような気がする。
Daniel Hongの先駆的研究の
有効性が実証されると何とも言えない。
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