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[sansha-ctr 391] 原子核パートの講義日程及び内容
- Subject: [sansha-ctr 391] 原子核パートの講義日程及び内容
- From: akihiro nishiyama <anishiyama @ hep1.c.u-tokyo.ac.jp>
- Date: Mon, 11 Jun 2007 18:09:46 +0900
- Sender: owner-sansha-ctr @ yukawa.kyoto-u.ac.jp
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2007年度夏の学校役職校の皆様
原子核パート準備校 東京大学の西山です。
予定の変更はできませんが、
講義日程と講義内容の確認のため
メールさせていただきます。
8月20日(月)
18:30〜22:00
三者共通講義
8月21日(火)
8:45〜12:00 13:30〜16:45 18:30〜22:00
講義A (飯田先生) パート総会 研究会A
8月22日(水)
8:45〜12:00 13:30〜16:45 18:30〜22:00
講義A (飯田先生) EXCURSION 懇親会
8月23日(木)
8:45〜12:00 13:30〜16:45 18:30〜22:00
講義B (板垣先生) 三者総会 研究会B
8月24日(金)
8:45〜12:00 13:30〜16:45 18:30〜22:00
講義B (板垣先生) 講義C(小沢先生) 研究会C
8月25日(土)
8:45〜12:00
講義C (小沢先生)
ハドロン (講義A)
講師 飯田 圭 (Iida kei)
21日 8:45-12:00 22日 8:45−12:00
高知大学理学部物質科学科 助教授
タイトル: 高密度物質における相転移現象
アブストラクト:
物質を際限なく圧縮していきますと、超流動相、固相など、多彩な
相状態が次々に出現します。このような相転移現象を理論的に
研究することにより、高密度物質からなる系(中性子星や原子核)
に見られる多彩な現象の本質にせまることができます。その醍醐味を
伝えるべく、いくつかの最近の話題(RIビーム実験から非対称核物質
の状態方程式をいかに探るか、中性子星のなかに棒状や板状の
原子核(パスタ原子核)が出現するのか、クォーク物質の超流動体
(カラー超伝導体)が中性子星のなかにあるとすればどうか、等)を
紹介したいと思います。
核構造 (講義B)
講師 板垣直之 (Itagaki Naoyuki)
23日 8:45-12:00 24日 8:45-12:00
東京大学大学院理学系研究科原子核理論研究室 助手
タイトル: 軽い核構造研究の概観と最近の進展
アブストラクト:
軽い原子核構造について、非常に基本的な核構造論の解説から始めて、
シェル模型、平均場模型、クラスター模型など様々な模型の特質についての簡単
な説明を前半に行なう。後半部分は、最近の中性子過剰核物理の進展を踏まえ、軽い核の
分野で近年進展の著しいいくつかの具体的なトピックスを挙げて解説する。特に、1)
魔法数の消滅・生成、2)クラスター・シェル競合、3)テンソル力を直接的に取り扱う
試みと第一原理計算との関連、4)弱結合系における2中性子相関とα凝縮を取り上げる。
実験 (講義C)
講師 小沢 恭一郎 (Ozawa Kyoichiro)
24日 13:30-16:45 25日 8:45-12:00
東京大学大学院理学系研究科・理学部
附属原子核科学研究センター 助手
タイトル:「クォーク・グルーオン・プラズマ探索実験の現在と未来」
クォーク・グルーオン・プラズマ状態の研究は、米国BNL-RHICにおける5年間の
データ収集の中で、高温高密度での完全流体相やカラーグラス凝縮などの発見な
ど予想を超える結果を生み出してきました。一方、カラー遮蔽効果やカイラル対
称性の回復など未解決の問題も多々残されており、さらに精力的な研究が続けら
れています。本講義では、現在までにRHICで生み出された実験的結果を概観し、
その理論的な意義や全体の中での位置づけを議論し、さらにCERNで行われる将来
の実験への発展を紹介したいと思います。
東京大学大学院総合文化研究科
博士後期課程1 年 西山 陽大
anishiyama @ hep1.c.u-tokyo.ac.jp