まず、ソースファイルの名前を確認しましょう。例えばenshuu1.f という名前になっているとします。
enshuu1 の部分は何でもいいですが、後ろの.f は Fortran の拡張子で、これが Fortran のソースファイルであることを示しています。
これでソースファイルができました。
というように使います。早速やってみましょう。f90 filename.f
こうなれば大成功です。 a.out というファイルができているはずす。ls で確かめましょう。x0000% f90 ensyuu.f f90: compile start : reidai.f *OFORT90 V01-03-/B 開始 *プログラム名 = MAIN *プログラム数 = 0001 , エラーはありません
こうならなかった人はソースファイルの中にエラーがあります。もう一度ソースファイルの中身が正しいか注意して見てください(エラーの場所を探すヒント)。
xz0000% ./a.out
?
10
n = 10
sum = 55
xz0000%
f90 のメッセージには、ソースファイルの何行目にエラーがあるかのヒントがあります。たとえば次のようになったとしましょう。
kotan% f90 reidai.f f90: compile start : reidai.f *OFORT90 V01-03-/B 開始 KCHF049K 12 15 分類不可能な文があります。 *プログラム名 = MAIN *プログラム数 = 0001, エラー総数 = 0001, 最大エラーレベル = 12
この中で KCHF で始まる行に注目してください。この例では5行目にあります。
KCHF025C の行を見ましょう。12
という数字はエラーの重大度を示す数値で、ここではとりあえず忘れときます。
その次の 15 という数字がヒントです。これはソースファイルの15行目にエラーがあったよという意味です。そこで、enshuu1.f の15行目を見ると
reed(5,*) nとなっていました。read となっているはずのところが reed になっていたのです。 これを直してもう一度コンパイルをすると、今度はうまく行って、KCHF232C のエラーも消えていました。
KCHF で始まる行の3番目に書いてあるのが数字なら、ソースファイルのその行があやしい。数字じゃなかったらとりあえずほっとこう。
ただし、エラーがエラーを呼んでいることがありますので、先頭の行から順番に2、3個直したら、適当なところでもう一度コンパイルしてみましょう。極端にエラーが減っていることがあります。