京都大学未来創成学国際研究ユニットセミナー(第12回)

生命起源に迫る

  • 日  時:2018年7月12日(木)16:30 – 18:00
  • 場  所:京都大学 基礎物理学研究所 研究棟(建物番号12)1階 102号室
  • 講  師:池原 健二(G&L共生研究所、国際高等研究所、奈良女子大学 名誉教授)
  • タイトル:GADV仮説とタンパク質0次構造 -物質から生命への転換原理-

要旨

生命はグリシン(Gly [G])、アラニン(Ala [A])、アスパラギン酸(Asp [D])、バリン(Val [V])の4種のアミノ酸からなる
[GADV]-タンパク質ワールドから生まれた!これが私の提唱する [GADV]-タンパク質ワールド仮説(略して、GADV仮説)である。

本セミナーでは、GADV仮説と生命の起源に関するこれまでの主流な考えであるRNAワールド仮説を取り上げる。とくに、生命の起源の解明を困難にしている3つの難問に、どちらの仮説が合理的に答えることができるのかを議論する。また、GADV仮説とその背景にあるタンパク質の0次構造を取り入れることで物質から生命への転換がどのようにして起こったのかを説明できることも示す。

講演内容に関連する論文は以下のHPでご覧いただけます。
「生命の起原に関するGADV仮説」池原 健二「Viva Origino Vol.40 No.4」