日記 (8月)


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主な予定

  1. 8/30 DEMの研究会
  2. 9/30 混相流学会原稿〆切
  3. 9/29-10/25 Dresden (参加は未定).
  4. 10/31 : 「ながれの事典」〆切(2件)
  5. 10/31 : 粉体工学会原稿〆切
  6. 全然終らない本1(〆切はとっくにすぎた)
  7. 全然終らない本2(〆切はとっくにすぎた)

9月


8/30:

DEMの研究会のため東京へ日帰り。出席者の半分以上が企業の人という研究会であった。 面白い発表も多々あったが、DEMのかかえる問題点は多く、今後ブレークスルーがない と廃れていくだろうという危機感があった。昼食では神戸の地震のときの地震予知連 の会長だった伯野さんと同席。他の離散シミュレーションの方法がないという言葉に 説得力があった。


8/29:

午前は散逸率の計算。大体計算できた。これを整理して安定性の議論に戻せばよい。 計算のチェックは大変だと思う。

午後は長い会議。

会議終了後簡単に明日の出張の準備をする。


8/28:

朝から事務仕事をしなければならず落ち着かない日だった。散逸率の高次補正の 計算法自体は何の問題もないことははっきりした。


8/27:

会議自体はすぐ終わったがこれから連日あって教務の仕事もあると夏休みも終わり というのを実感する。

散逸率の高次補正を計算しているのだが今日の方法は無理がありそうだ。


8/26:

残された輸送係数はBurnett項の計算が一部必要になるので面倒。Chapman-Cowlingを 読みながらハードコアの場合の計算をフォロー。これからMaxwell modelの場合の 計算を早急に済ます必要がある。


8/25:

採点はほぼ終わる。分布関数の1次展開の陽な形を求める。


8/24:

論文書きに専念するかと思えばさにあらず。得られた流体方程式の安定性を議論。 大枠は殆んど変わらないと思ったが、Maxwell modelのcollision frequencyは温度 依存性を持たないためにhard core系と微妙に違う結果となる。また2つ輸送係数を 計算しないといけない事が判明。8月中に終わらすという目論見が崩れつつある。


8/23:

ようやく解決。Mathematicaのガウスの超幾何関数は(1個目の引数が負整数のとき) あてにならない。また級数解で表現するとき一つの勘違いがなかなか潰せなかった。 ようやくこれで心おきなく論文書きに専念できるかな。


8/22:

モーメントの計算は基本的に解析的にできるので輸送係数の計算は全て解析的な 計算でできることになった。しかし先週の違和感は取れず。

受験志望者が来る。


8/21:

戻るも仕事ははかどらず。


8/17-20:

休暇。浜名湖と名古屋。


8/16:

決まる分の分布関数のモーメントを決めようとしている。計算間違いはなさそう なのだが結果が微妙におかしい気がする。解析計算なんだが。

DEMの研究会 の案内が来る。


8/15:

草稿はだいぶ形になってきたのでより精密に分布関数を決めようとして時間がかかる。

Dresdenの案内が来る。 workshop programは3週目でfocus weekは一般講演なしか。どうしようか。


8/14:

いろいろと気が散るので家で仕事をすることにした。

昨日の某委員会で中村さんにquark starのことを聞いたら「怪しいという論文が ぼつぼつ出ている。僕としてはもう(楽しんで)終わった、という気分」との返答。 最近時間スケールがcritical slowing downしている身としては反省と羨望。


8/9:

斜面をだんだん傾けたときに流れる粉体層の厚さについてPouliquenがきれいな実験 をしたのは粉体をかじった人なら知らない人はないが、今日はそれについて考えて みた。全然分からない。実験式は簡単だがそれを説明するには何をすればいいのか。 またPouliqueの実験を説明したと称するLemaitreの議論は不明。小松君の実験と 無関係でないと思うがそれ以上は不明。

Poisson比をどう測るか。単純にずり変形をするのか接触しながらずり変形を行うの か。結果が違うような気がする。Young率もしかり。接触しながらだとnormal contact は何とでもなるがtangential contactはpartial slipがあったりして面倒。

金君の腰が座ったか。希薄では壁起源の長距離異方的相関があるのか。なければ 粒子衝突を考慮する必要がないのでそんなに難しくはないと思う。


8/8:

あんまり気乗りがしないのでちょっと論文書きを凍結して頭を使って他のことを 考えてみることにした。集中できないのは相変わらずで困ったものだが、 Bagnold's scalingをちょっと考え直してみる。基本的にこの問題は粒子が 平均流が速度揺らぎより大きく、重力下では層状に 流れていることに由来している。そこで層状に流れる粒子浴を(平均場の)壁と見て壁と 衝突する粒子のエネルギーのやりとりを考え、夏の学校のテキストに書いた ものよりましな導出をすることを試みる。金君にアイデアを話してひどい考え ではないかをチェックして貰う。後は流れ出しの角度依存性を説明できればいいが、 粒子が摩擦によって止まる物理をいれないといけない。

そういえば昔preprintで見た論文(Lemaitre) がそろそろPRLに印刷されている頃合いであるので その論文を印刷。またついでにGoldhrischの応力のシミュレーションを印刷。 応力の問題も何か言える筈なのだが。


8/7:

さらに進まない。遅筆の極み。

金君と熱壁の議論。あの手の議論をするのであれば熱壁としてではなく壁の内部自由度 まで考えないといけないという所をようやく納得して貰えた。壁の内部自由度の問題 は衝突の問題と同様でかなり難しい。規則格子と(粒界等を考慮した)ランダム格子で は結果が違うだろうし、電子的な自由度を考える必要がないかは不明。闇雲に数値 計算をするのではなくデバイモデルの非平衡版みたいなものを考えられないか?また 壁付近の粒子もMDではなくBoltzmannで考えられないか。

それにしても粉体をなかなかやってくれんな。

アメリカの高校生から長文のメールが来たので真面目に答えた。


8/6:

論文の草稿を書き始める。進まない。


8/5:

金曜に続いて研究室訪問の学生が来る。機械工学科ということだが物理の試験は どうだろうか。referee's reportを送る。


8/2:

疲れもあって仕事は殆んど進まず。ただでさえ7月後半はいろいろ仕事があった のだから仕方がないところだ。refereeがまた増えたので一つ処理をしなければ ならないと関連文献を調べる(粉体関係でないので調べないと知らない)。やはり この手の仕事はありそうでないという結論。

受験志望の学生が来たのでかなり詳しく説明をした。


8/1:

うだるような暑さの中喪服を着て佐倉へ。代々木からだと2時間程度かかり 告別式にぎりぎり間に合った。悔しい。口惜しい。不覚にも涙を禁じ得なかった。 式の後、昼食。いろいろと事情を聞く。非平衡系の物理関係者が多数集まったが 口が重く話す気力もなかった。

佐倉から帰った後、厄落しもかねて下鴨神社の御手洗祭に行く。 そこで長男が泉川の中で拾ったろうそくに神火を近づけると水に浸かっていたこと をもろともせず炎をゆらめかせる。昇天していく彼の魂のように。


7月