日記 (8月)


counter 主な予定

  1. 9/7-10: 大学院入試
  2. 9/19-23: 6th MAFPD(Kyoto)
  3. 全然終らない本(〆切はとっくにすぎた。原稿はとっくに書いたのだが。。)

9月


8/29:

オリンピックが終わる。まとめてコメントを。

夏休みに出張もなかったので久しぶりにしっかり観戦したが、いろいろ見所があった 大会だったと思う。体操男子の金はたまたま目が覚めたときに平行棒の演技の後半 であったために逆転劇をリアルタイムで見ることができたのは感動的だった。 競泳も戦前並に金3つの他に銀、銅を多数取ったのは素晴らしかった。

しかし大会の華は陸上である。野口の優勝、ラドクリフの棄権に驚かされた女子 マラソンや暴漢に襲われたデ・リマや優勝したバルディーニの最後のハイペース、 女子に続いて勝てなかった世界最高記録保持者のテルガト等が印象的だった男子 マラソンも見所が多々あった。 また イシンバエワの世界新で湧いた棒高跳びは途中 フェオファノアに追い詰められ毛布をかぶって外を見ないようにしていたのと、 失敗すれば最後の試技になる4m80を一回で越えたときの 喜びのギャップが印象的だった。

最も印象に残ったのは1500,5000の2冠を達成したエルゲルージであった。 彼は歴史に名が残るマイラーであるが、 何故かオリンピックでは運がなくアトランタでは最後の一周で転倒。 その後、世界記録を更新して不敗で臨んだシドニーではまさかの2位。 その後も無敵を誇ったが、今年は喘息のせいか歳のせいか何回か負けることが あり限界説が囁かれていた。しかし1500はラスト一周を51"91で駆け抜け、 最後にラガトに並ばれたものの執念でかわして金。涙にくれていた。 それで俄然面白くなった5000は昨年の世界陸上のチャンピオンで19歳の キプチョゲと昨年3位ながら今年になって世界記録を作り10000も制した 若き皇帝ベケレ(昨年3位)との戦いは大いに注目を集めた。アテネでは スローペースの御蔭もあってラストでエルゲルージのスプリントが爆発し、 昨年2位の雪辱を果たした。1500と5000の2冠はかのヌルミ以来80年振り。


8/28:

子供の夏休み学習教室「三葉虫を考える」に参加。なかなか面白い。


8/27:

乾さんの「量子ウォーク」のセミナー。どちらかと言えば格子点上の量子波伝播 なんだけど、可解で面白い性質がいろいろあることが明らかになりつつあるのは 素晴らしいことだと思う。様々な発展性があると思う。幾つかの発展の方向を その場で考えたが、解けなくなるということは請け合いである。


8/26:

教務委員の連絡会議。我々の授業負担の平等化の方針がすんなりと通ったのは 驚きだった。いいことだ。


8/20:

公開拡大人事委員会。まずは実験家の先生が近い分野の理論家が欲しいとのアピール。 それから助手層のコメントがあり、理論助教授が研究紹介。1時半から7時まで かかった。一般に言って、流体を含めた非線形の研究者は過度に物理学の将来を 悲観的に語りすぎる。そういう事を語る場であれば、そういう意見を披瀝するのは 勝手だが、物性の教室内で次の理論の教授はどういう分野が適切であるかという 議論の場でそんなことを語っても自分の分野にとってはマイナスでしかないだろう。


8/19:

衝突の論文が正式にPRLに受理される。Physical Review Focusの紹介文を書かない といけないらしい。これは結構面倒である。


8/15-18:

あれま、Web serverがぶっこわれたのか。

7月末に投稿した論文のReferee's reportが来た。短期間で書かれたレポートなのに 的確なコメントがされていたので、それに沿って、論文を修正する。

それより前に来ていたletterの論文のレポートを書き上げる。


8/12-14:

帰省. 行きしに子供の宿題のために橿原考古学研究所に寄る。宿題だけあって 長男が見学に時間をかけ、研究所の人の詳しい説明を聞いていたためにこちらは 手持ち無沙汰。近くの千塚古墳群とその博物館にも寄る。それから藤原宮跡の 発掘調査研究所の展示所でも長男は延々と瓦とかを写していた。

名古屋では科学館に行ったがさすがに飽きた。昆虫展は人が多すぎ。(中部電力の) 電気科学館も寄る。


8/11:

摂動論と固有値方程式の関係のすっきりしないところを詰める。まだギャップが 残る。

國仲君と最終チェック。10ヶ月も経つと、その先の動的な理論も目処がついて 来てしまう。とは言っても、こちらはまだこける可能性はある。


8/10:

まだエアコンが壊れている。Cernignani等を読むがどうもすっきりしない。

論文がようやく PRLにacceptされる見込みだ。というのはもうrefereesには送られないが、 ちょっとだけ注文がついたため。4月に投稿した論文はもう今月publishなのに 長くかかった。


8/9:

まだエアコンが壊れている。占部の原稿の初校が上がって来た。まだ道は遠いが、 内容自体は意味がある。


8/7:

またエアコンが壊れている。駄目だ、こりゃ。


8/6:

エアコンの故障。ともかくO(ε)の方程式はGoldhirschの論文に示してあるものに なることは分かった。O(K)は既知なので、後は解くだけ。


8/5:

佐野さんと出したプロジェクトは佐野さんを主とした分は当たった。2つ出したら 両方当たるということはないので順当な結果か。しかし(こちらでやる) 実験はおあずけ。 どちらにせよ、粉体からまだ離れられない。


8/3-4:

1体分布関数のスケーリング方程式が形式的に固有値方程式の形になっていることは 確認。とは言ってもそのままでは固有値方程式は解けないので、弾性極限に近い 線形化方程式を議論する。


8/2:

1年前のノートを見直す。だいぶ忘れているが、ほぼ間違いなく固有値方程式を 解くことは1体の線形の解を求めることに対応している。

金田一京助の自伝を読む。啄木との関係がこんなに深いとは知らなかった。 アイヌ学事始めの大変さも偲ばれる。


8/1:

実際のところGoldhirschに送って貰った論文が刺激になっているのは間違いない。

いろいろ持ち帰って、夏休みの課題を探る。ASEPはすぐいけそうに思えたが、 どうも駄目だ。秋にはkinetic theoryで結果を出す必要があるので、やはり 今年の夏は頑張って相関効果をconsistentに扱い、一体分布へのfeedbackを きちんと評価してみることにしよう。


7月