橋
本
幸
士
Koji Hashimoto
研究
Research
理論物理の研究は、紙と鉛筆、そして黒板で行われる。
友人と議論し、数式を繰り出し、数理構造を突き詰め、自然と照らし合わせる。
そうして発表される理論は、我々の世界を美しく単純に記述し、また新しい解釈を与える。
研究テーマ
Research theme
超弦理論
Superstrings
我々の世界を構成する素粒子は、物質と力に分類できる。力のうち、重力だけは、他の素粒子が統合的に記述される量子力学と、未だ相容れず、重力と量子力学の統合は素粒子物理学の最大の問題である。超弦理論は重力の量子論として、素粒子を全て統一する理論的枠組みである。
超弦理論の応用と数理物理
Mathematical physics
超弦理論には、1次元的にのびる弦だけではなく、様々な次元の「膜」が登場する。膜は「Dブレーン」と呼ばれ、膜が繰り広げる様々な高次元形状と新しい物理学は、素粒子論のみならず周辺の分野に大きな影響を及ぼしている。ハドロン物理、原子核物理、物性物理、宇宙物理において、新しい数理的手法を提供し、様々な問題を解決しつつある。
機械学習と理論物理学
Machine learning physics
機械学習の構造は、理論物理学と融合できる。人工知能の研究の進展と、物理学の研究の進展を組み合わせることにより、双方の研究を加速できる以上に、新しい融合研究領域を創成でき、従来の根本問題を見る新しい視点を提供する。
Page top