On this workshop
突発天体現象の観測はマルチメッセンジャー天文学の発展や、電磁波による大規模サーベイなどにより大きな盛り上がりを見せている。重力波による連星中性子星合体の発見はガンマ線バーストや重元素の起源に対する理解を大きく進め、高エネルギーニュートリノの観測では超巨大ブラックホールが駆動する突発天体からの検出が報告されている。さらに可視光でのサーベイは多様な超新星爆発や潮汐破壊現象などの突発天体を発見し、死を迎える恒星の最後の姿に迫りつつある。これらの高エネルギー現象では天体からのアウトフローが重要な役割を果たしている。例えば、連星合体からのアウトフローはガンマ線バーストジェットや電磁波対応天体の理解に直結し、超巨大ブラックホールからのアウトフローは高エネルギー粒子の加速現場となっている。また、超新星爆発が示す多様性の原因は恒星が死に至るまでに経験する質量放出やコンパクト天体からのアウトフローが鍵となっている。そこで、突発天体からのアウトフローをキーワードとして議論の場を設けるための研究会を企画する。観測の現状とその理解、また理論研究の最前線についての知識を共有し、今後の理論研究の課題や展望、方向性を探る。
Schedule & Venue
Invited speakers
樫山和己(東大RESCEU)
川口恭平(ICRR)
鈴木建(東大)
仏坂健太(東大RESCEU)
田中雅臣(東北大)
當真賢二(東北大)
冨永望(国立天文台)
前田啓一(京大)
守屋尭(国立天文台)
Organizers
Scientific organizing committee
松本 達矢(ヘブライ大・東大RESCEU)、井岡 邦仁(YITP)、柴田 大(YITP)
Local organizing committee
髙橋 和也、HAMIDANI Hamid、石﨑 渉、吉田 敬、和田 知己、林 航大、井岡 邦仁、柴田 大
Sponsors
YITP
Supported by
JSPS KAKENHI
No. 17H06362 "高エネルギー観測で探る重力波天体"
No. 20H00158 "中性子星連星の合体からの電磁波と重力波の迅速な計算"
No. 18H01215 "PeV 天体からの高エネルギーマルチメッセンジャーの理論的研究"