発表者とアブストラクト一覧(原子核パートも含む) [最新版:"poster_abst_v6.pdf"]
発表者とアブストラクト一覧 [最新版:"oral_abs_particle_v5.pdf"]
宇宙の加速膨張をつかさどるダークエネルギーの存在や性質を理解するための筆頭候補として考えられるマルチバース宇宙論。本講義では、このマルチバース宇宙論を考える動機から始まり、その描像が超弦理論や永久インフレーションといった現代の物理学理論の自然な帰結として得られることを解説する。また我々の宇宙の曲率などを通した観測的探索との関係、ブラックホールの物理などから示唆される量子重力の奇妙な性質がこのような大域的な時空の描像に持たらし得る意味などについても議論する。
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対称性は物理学において常に大きな役割を担ってきた、基本的な概念である。近年、場の量子論の分野において、この対称性の概念を一般化する試みが行われている。これは、一般化により対称性に基づいた諸概念の適用範囲を拡大し、さまざまな場の理論のより良い定性的理解につなげるためである。本講義においては位相的演算子による対称性の特徴づけを解説し、それに基づいて一般化対称性、特に高次対称性と非可逆的対称性を導入した後、その応用について述べたい。
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超弦理論が素粒子の全ての相互作用を統一する究極理論かもしれない、と考えられ始めてもう40 年近くになるが、実際には超弦理論から素粒子の標準模型をぴったり出すやり方はわかっていない。最近は、数ある超弦の真空「ランドスケープ」と、そうはなれない「沼地」との差異を探る研究が流行である。ところが実は、超弦理論には-LHCで超対称性が見つからなくても-標準模型を超えた素粒子の理論と信じるに足る十分な理由がある。本講義では、超弦から標準模型を出すこれまでの考え方を振り返りながら、LHC/PLANCK 後に判明した実験・観測事実に即した超弦の枠組みとは何かについて、できるだけわかりやすく、なおかつできるだけ詳しくお話ししたい。
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