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Mule の使い方 (超初級編)

まず、Mule を使うために最低限必要なことを説明します。


起動


file を開く

    file 名を指定しないで Mule を起動したときに file を 開く方法を説明します。

    上の方にある menu-bar を見てください。 (赤い枠は、見やすいようにつけただけです。)

    menu-bar

    ここで File の中の Open File という所を選んでください。 すると、Mule の一番下の行(ここを mini-buffer と呼びます。 覚えておいて下さい。)に、

    mini-buffer

    などと出ます。 ここで、開きたい file 名を入力すれば、 その file を開くことが出来ます。 すでにある file を読むだけでなく、 新しい(空の) file を作ることも出来ます。

    キーボードを使い慣れていて、いちいちマウスに手を伸ばすのが 面倒くさいという人は、 C-x C-f とすれば、同じように file を 開くことが出来ます。 ここで、C-x C-f というキー操作は、 コントロール・キーを押しながら x を押して、両方とも離して、 再びコントロール・キーを押しながら f を押しても良いのですが、 実際には、コントロール・キーを押しながら x,f と押せば 良いです。


file を保存する

    次は file を保存する方法です。

    今度は menu-bar の File の中の、Save Buffer という所を選んでください。 すると、mini-buffer に

    などと出ます。これは、「file を確かに保存しました」と いう Mule からのメッセージです。これで file の保存が出来ました。 もし、まだ file の名前を決めていなかった場合は、どんな名前で save するか 聞いてくるので、答えてやりましょう。

    また、キーボードからでも、 C-x C-s で保存が出来ます。


Mule を終了する

    次に Mule を終了する方法を説明します。

    menu-bar の File の中の Exit Emacs という所を選んでください。 これで Mule が終了します。キーボードからは、 C-x C-c です。

    もし、file を変更したのに保存するのを 忘れて終了しようとすると、Mule が「この file は変更されているのに 保存されていないけど、保存してから終了しますか?」と(英語で) 聞いてきます。ここで y と答えれば、保存してから終了します。 n と答えれば、保存しないで終了するので注意してください。 (ただし、その場合でも、Mule は back up file を作ってくれたり するのですけどね。)

    蛇足
    なぜ Mule を終了するのに Exit Emacs なのか? それは、Mule は、もともと Emacs と言う editor を 英語以外も扱えるように拡張した editor だからです。 従って、editor としての基本的な部分は、Emacs と 全く同じです。 Mule という名前は、 Multilingual Enhancement to GNU/Emacs の略らしいです。

何か困ったら

    Mule を使っていると、変なところを間違って押してしまって、 訳の分からない状態になってしまうことが良くあります。 こんな時には、 とにかく C-g です。一度で駄目でも、 何度か押せば、必ず元の状態に戻れます。 これは、必ず覚えておきましょう。

まとめ

最後に、上で述べたことを表にしてまとめておきます。

キー操作 機能の名称 機能の説明
mule ---------------- Mule を起動する。file 名を指定して起動することもできる。
C-x C-f find-file 新規にファイルを開く。
menu-bar の File の中の Open File を選んでも良い。
C-x C-s save-buffer (現在編集中の)ファイルを保存する。
menu-bar の File の中の Save Buffer を選んでも良い。
C-x C-c save-buffers-kill-emacs (全てのファイルを保存して)Mule を終了する。
munu-bar の File の中の Exit Emacs を選んでも良い。
C-g keyboard-quit 中止、取りやめ (何か変な所を押してしまって困ったときは、 これを押せば、たいてい抜けられる。一度で抜けられなかったら、 何度か押してみる。)
これは必ず覚えておきましょう。

ここで、機能の名称というのは覚える必要はありませんが、 たいてい、機能の名称の頭文字が操作するキーに関連しているので、 名称を覚えておくと、キー操作も覚えやすくなります。